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「がんばらない」鎌田 實(かまた みのる)著
がんばらない リンパ肉腫の青年が言った。 「自分の入る墓を見てきた。八ケ岳の見える景色のいい所だったよ」 青年にぼくはささやいた。 「よくがんばってきたね」 最後まで青年は誠実に生きて、死んだ。 そこには忘れさられた「魂への心くばり」があった。 「がんばらない」は2001年に西田敏行主演でテレビドラマとしても放映された。 延命だけの治療には批判的であり、患者の側に立った医療を目指している 諏訪中央病院院長鎌田 實。 東京医科歯科大学医学部では全共闘に参加。 卒業後、つぶれかけていた長野県茅野市の諏訪中央病院医師として、「住民とともに作る地域医療」の最前線に取り組んできた。 1988年、今井澄のあとを受けて同病院院長就任。 チェルノブイリ原子力発電所被曝事故の患者の治療にも協力。 1994年に信濃毎日新聞賞を受賞した。 「がんばらない」は患者やその家族に接する中で綴ったエッセイ集。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月02日 15時46分16秒
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