映画「学校3」の原点はドキュメンタリーだった。
1998年公開:山田洋次監督「学校3」。山田洋次監督による「学校」シリーズの第3作。自閉症の息子を持つシングルマザーの女性(大竹しのぶ)を中心に、人生の再出発をかけて集った人々の リストラ・再就職問題を職業訓練校を舞台に、心の交流を描いた作品。この作品は山田洋次監督がNHKのドキュメンタリーを見て、感じた事が多かった。そこから始まったのが「学校3」となった。NHKのドキュメンタリーが原作と言うことであった。私はこの映画を最初に見たのは劇場でした。その後もビデオとかDVDでも見た記憶があります。NHKのドキュメンタリーは先日、再放送されたのを見る機会があった。ドキュメンタリーは1997(平成9)年に放送された。「ドキュメントにっぽん われらの再出発 ~失業サラリーマンたちの6ヶ月~」東京江東区亀戸 都立亀戸技術専門高(現在、都立城東職業能力開発センターと名前が変った)が舞台であった。その内のビル管理科の人たちにスポットを当てていた。何人か紹介されていたが、映画ではあの俳優さんのモデルになった人だとすぐ分かる人も。最後の方でドキュメンタリーでは主役ともいえる2人の現在の様子も紹介された。12年も経っているので2人とも随分年はとったが、元気で仕事をしていた。訓練校に入って資格や技術を覚えただけでなく、いろいろな人に出会えたことがよかった。励まし、支えてもらった事で今の自分がある。そう述懐していた。山田監督の話もとても良い話ばかりで、随分励まされた感じがした。私は事情があってたった2ヶ月の訓練校でった。資格や技術を見に付けたいというのは勿論だが、それ以上に同じ状況に置かれた人たちと出会いたかった。1人では心も簡単に折れそうになる。同じ状況にいて、頑張っている人たちをみているだけでもきっと違っていただろうに、と今でも思っている。しかしそれも今更どうしようもない事。いずれ心を折らずに前に進むしかなかろう。