カニカマが出来て50年
石川県七尾市の食品加工会社「スギヨ」が「カニカマ」を全国で初めて発明したのが1972(昭和47)年の事。今年で丁度50年になる。カニに似た味を手軽に安価に楽しめ、インスタントラーメン、レトルトカレーと並ぶ「戦後の食品三大発明」の一つと呼ばれる。カニカマは偶然から誕生した。中華料理に使われるクラゲの輸入が難しくなっていた1960年代後半。当時、人工クラゲの開発に取り組んでいた。しかし、クラゲの食感を再現するのは予想以上に難題であった。何度も失敗を重ねる中、ある時、専務で後に社長を務めた杉野芳人さん(故人)が興奮した様子で「これはすごいぞ」と駆け寄ってきた。「失敗作を細く切ってみたらカニの食感になった」と言う。そこで人工クラゲの開発をいったん中止し、「人工カニ」に舵を切った。蒲鉾製造の技術を生かし、1972年商品名を「かにあし」として発売。「カニカマ」の誕生である。「カニの偽物にだまされた」と言った厳しい反応も。「カニのようでカニじゃない」と逆手に取った宣伝手法が大成功しインスタントラーメン、レトルトカレーと並ぶ「三大発明」の一つとまで言われるまでになった。世に出て50年した現在も進化し続け、人気食品となっている。かに風味かまぼこ ” かにちゃいまっせ/香り箱” 12本×《6pc》 高級かにかま/カニカマ/スギヨ 送料無料