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団子屋のページ

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銀座並木通り ブリック 

銀座 並木通り  ブ リ ッ ク



中央区銀座並木通り8-5-5 ブリックビルディング1・2F
03-3571-1180
11:00~15:00 (ランチバイクングは撮影時一時中止の張り紙がありました)
11:00 ~ 24:00
(無休)
このあたり






若い頃、ほぼ毎日通っていました。
この店のある通りは並木通り、軒並み超の付く高級クラブばかり。
飛込みなどでは恐ろしくて入れないお店ばかり。

このあたりのお店は土曜日、日曜場はほぼ休みになります。

そんな、ある土曜の夕方、年配の方々が入店。
すぐにボトルを入れて楽しそうに飲んでいました。
ひとしきり飲んで精算をいていましたが何やら時間が長い。

帰った後、マネージャーに訳を聞くと、お客さんたちは隣にあるビルのお店と
勘違いして入ったとの事、そのお店とあまりにも値段が違うとので詳細を説明していて
時間がかかったそうです。

間違えて入店したのはドアーを開けてすぐ解ったが女の子がいない店も
珍しいと思って飲んだが二人でボトルを入れて1万円でおつりが来るとは
思ってもいなかったそうです。

いつもの店では何も注文しなくても1人2~3万円、ボトルを入れたら総額7~8万円、
これはバブルのはるか昔の話で決して法外な金額ではありません。
何せ銀座ですから。

ブリックでは当時ボトル(サントリーのオールドが)5,000円でした。
この通りでは超破格値です。
ボトルさえ入れてしまえばチャージ、水代などは一切いりませんでした。
おつまみ代だけなのです。
そのおつまみも500円前後とかなり安かったのです。
おつまみ一品でねばればいかに安く上がったことか。(実際に何回か経験)

しかしこれだけ安くても入口に値段は表示しないのが当時の銀座でした。
飛び込みのお客さんなどほぼ皆無。皆さん地元で働く常連さんばかりでした。

そんなお店でも時には変わったお客さんと遭遇。
ある日、珍しくお客さんの少ない日でした。

黒い服装の一団が入店、話を聞いていると親族の多い方々でした。
そう兄貴やオジキ、おやじが多い、まる暴関係者でした。
みなさん、手のどこかの指が無~い!!

ひとしきりお話になった後、リーダーらしき兄貴が帰って行きました。
“後は頼むぞ”と言いながらお金は払っていきませんでした。

こういう時はドーンとお金を多めに置いていくのが普通ですよね~映画では!!

残った弟達、いや舎弟さん達はお金を出し合いながら何とか精算を済ませて
帰って行きました。
どうも話の内容から、田舎から出てきた、まる暴の方々のようでした。


ある日、後輩と二人で飲み歩き、後輩がかなり酔ってしまいました。
ブリックの近くに通りかかり

“アタリメが食べた~い”と叫び出しました。
この辺で(銀座)食べられる訳無いだろうと私。
“どうしても食べた~い”と駄々っ子のように言い張ります。

考えたらブリックにはあったはずと入店。
カウンターに座りとにかく(アタリメ)をオーダー、
しかし今日は売り切れですとの返事。

しかし、酔っているはずの後輩、すかさず“ここにある!!”とお隣のアタリメを指差します。

“このお客さんので最後でした。”と言われても酔った後輩は
“これでもいいから食べた~い”と言い張ります。

“このお客さんのだから失礼だろう、いい加減にしろ!!”と言うと
お隣のお客さん
“よかったら食べかけですがどうぞ”と進めてくれます。

隣にいらした奥さんらしき人が
“あなた、食べかけを進めるなんて失礼よ”と言ったその横顔のなんと綺麗なことか!!
思わず、酔いも冷めかけました。
少し冷静に男性を見ますと頭の毛がモジャモジャ、

池田満寿夫夫妻?あの芸術家の??

結局、後輩はありがたく頂く事になりました。
お礼を言った後、“よくいらっしゃるのですか?“とお聞きすると
“偶然、通りかかり雰囲気の良さそうなお店なので入りました。”
しばしお話をした後、ご夫妻は帰って行かれました。
優しいお二人の人柄に感激しました。

お帰りになった後、マネージャーに確認すると確かに池田満寿夫夫妻だった
との事でした。

まだこの頃はグルメ雑誌など無く、このお店は地元で働く若い人中心の店で
有名人が来るような店ではないのですがご夫妻はこのように興味心で
入ってくれたと思うと、うれしかった。












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