そこはかとなく物思う日々の日記

2011/06/11(土)21:06

大雨の中の3カ月目

季節(203)

 震災発生から3カ月の今日は、各地で大雨になりました。 3カ月と言う事は、季節が一つ進んだと言うことなのですね。 あの日は漸く本格的な春の足音が近づきつつあるのを感じ始めていた頃で、東北地方では雪も舞っていました。 そして今、梅雨の只中にあって、本格的な夏の到来が刻一刻と迫りつつあります。 新聞各紙には阪神淡路大震災の時との比較で、いかに今回の復興施策が遅々として進んでいないのかを示していました。 規模もケタ違いに大きいし、原発事故と言う余計な足枷もあるから、一概に阪神と比較する訳には行かないけれど、それにしても、確かに国の施策は遅すぎるし、何から何まで後手に回っていると感じる。 被災地に流れる時間の重さと、永田町や霞が関に流れる時間の重さとでは、全く比較にならない大きな差があるのだと思う。 冷たく硬い体育館の床で暮らす3カ月がどれ程に長く感じるか、或いは未だ行方不明のままの肉親を捜し歩く3カ月の重さがどれ程のもであるのか、私達「非被災地」に暮らす者達は、最大限の想像力を働かせて心を寄り添わせるしかない。 政治家や官僚に、一般市民の持つ思い遣りの、そのほんの十分の一もあるなら、この3カ月でもっと大きな進展が望み得ていたのではないのかと思う。 いまだに瓦礫の処理にすら目処が立っていないなんて、全くふざけた話だとしか思えない。 あの日から3カ月。 ただ静かに悼むばかりです。

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