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カテゴリ:映画ほか
私は顔の一部に擦り傷を持つおばかな主婦(43歳)である。
顔の一部(I)に擦り傷(SK)の43歳ってことで、ISK43と呼んでもらおうか。(呼ばないっての) 転んで次の日、次々の日はさすがに気持ちがへこんで仕事以外は外出を抑えた。 仕事場には大仰な絆創膏を貼って行き、返って注目の的に。 店長は引き気味、奥さんは大うけ。自分も目を怪我したから仲間ができて嬉しかったのか? まあ「どーしたの何があったの??」と大騒ぎされるよりは笑い飛ばしてもらった方がこちらも楽だ。ありがとう奥さん。 ついでに常連さんにも「どうしたの顔?自転車かい?気をつけなよー」と声をかけて頂いた。自転車で出前してるからね。・・ま、そういうことにしておくか。 皆さんに慣れてもらうため二日目には少し小さいバンドエイドに変えるという小細工も。 そして休みの今日! 本当の私を見てもらうために、絆創膏なしで外出よ! もちろん、怪我する前から予定していた名画座へ行くのよ! もう今日を逃すと見れない番組があるのよ! 下手に知り合いの前をうろちょろするより、誰も私を知らない(はず)土地へ行って赤の他人の前で傷を晒して度胸を付けるのよ!! ・・ってそんな大げさなもんじゃないですがwとにかく飯田橋に降り立った私であった。 う~ん、いい2本立てだった。しみじみといい気分~。 どっちもあまり情報を入れずに見に行った。 二つとも「当たり」でしたわ~♪ ![]() 1本目。「しあわせの雨傘」 人生って素晴らしい。どんな変化が起こるかわからないもんね。 どっちかっていうと有閑マダム風の、でもどこにでもいるような、家庭を守って切り盛りし子供の成長を見守ることに日々勤めてきた主婦が、旦那の会社のストや旦那の病気などをきっかけに会社所有の工場経営に乗り出す羽目に。 それをきっかけに自立に目覚めていく主婦。旦那や子供や昔の男?とあれこれありつつ遂には議員にまで立候補!「人生って素晴らしい」と歌いながら自分の道を突き進む。 ・・こう書くと「なんだウーマンリブか」みたいな雰囲気だけど、この設定なのに軽やかで華やかで、カトリーヌ・ドヌーブも元気で可愛らしい。 これぞフランソワ・オゾン監督の手腕!てかんじだね。 イントロで赤いジャージ着たドヌーブ姉さんが木漏れ日の中ジョギングしてるシーンで涙が溢れそうになったぞ~~ ![]() だってだって可愛いらしいんだもんw 中高年が楽しそうにしてるとそれだけで涙腺が緩むわなぜか。なぜだろう? ![]() 2本目。「クレアモントホテル」 人生って素晴らしい。どんな出会いがあるかわからないもんね。 これもまあどっちかっていうと女性の自立の話くさいんだけど、主人公が大先輩なだけにそこには「老い」や「寂しさ」なども重なるわけで。 そこにひょんなことから知り合ったイケメンの若者との友情が絡んでいくわけで。 この友情はなかなか納得できるのよー。イケメンくんも「寂しかった」からね~。 「年を取ると友人が少なくて」「僕も少ないよ」「あなたはまだ若いから」「無職で金がないと難しいんだ」・・なぜ無職なのか?は本編で確認してくださいませ。 友情は時には「孫と祖母」「親子」「亡き夫と妻」になったりもする。 でも基本的には本当の友情なの。これがまたいい。二人ともお互いに無い物を埋めあってしかも尊敬しあってるんだよね。 主人公のおばあちゃんを取り巻くクレアモントホテルの人々も味があっていい。ちょっとコメディタッチ入ってて。年よりのポーターがいるんだけどその人がまたいい~。 もし邦画リメイクしたら故・坂上二郎さんにやらせたいなあ。 「あなたは私を明るくする係」と彼女は彼につぶやく。「言ってみたかったの。あなたは私を明るくする係だと」 友達って大切だよねえ。明るくしてもらいたいし。相手も明るくしてあげなきゃ。 久しぶりの2本立てで疲れるかな正直?・・と不安もあったけど、結果は上々。 しみじみと、映画の世界にゆったりと浸かることができました。 出てきてよかったね♪ ありがとうギンレイホール。又来るぜ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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