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広告屋の独り言

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2008.12.01
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僕の職種はプランナー兼コピーライター。
広告代理店の中ではディレクターという立場で仕事をしているけども、広告のプランは100%自分で立てるし、コピーも80%は自分で書く。
まあ、仕事のスタイルとして、そのほうがディレクションしやすいし、しかもたいてい結果がいいのでそうしてるだけなんだけど、もちろん、忙しくて手が回らないときは、コピーに関しては外の人の手を借りることになる。

さて前の会社にいたとき、どうしてもコピーを外部の方にお願いしなくてはならないことになった。
なので、当然、社内にコピーライターのいるプロダクションさんにお願いすることになる。
で、Z社に依頼したのだが、ここのコピーライターは、

 オバサン

・・・・・・(笑)

なぜ僕はこう、オバサンと関係が深いのか自分でもサッパリ分からないが、もうね、はっきり言ってオバサンが出てきた時点で迷惑なわけですよ、かなり(^^;
しかもこのオバサンは、僕より年が上なので、リアルにオバサン。
仕事の仕方も、なぜか、当たり前のように、オバサン臭を前面に押し出した感じだ。

さてそれで、このオバサンに依頼したコピーは、どうしても、「イメージではなくて、事実を分かりやすく噛み砕いて説明する」ことが要求される案件だった。
まあしかしこんなことは難しいオーダーではなくて、むしろコピーのABC。
優れた事実が何かあるのなら、それを前面に押し出すほうが、よほど説得しやすいのだ。

たとえば、税理士を目指す人たちに対するスクールや教材系の広告を出すとして、
「企業における貸借対照表の活用に関して、勘定科目ごとに詳しく学べます。」
と書くのと、
「税理士さんはステキなお仕事!」
と書くのでは、上のコピーのほうがはるかに効果的だと思える、と単純にそういうことでしかない。

ところがこのオバサン、どうしても、「税理士はステキなお仕事!」的なコピーしか出してこないんだよ。
なんでだろうね?
あれほど何回も、「今回は相手を説得する目的で出稿しますので、具体的な事実に基づいてコピーワークお願いしますね」と言ってあるんだが。

んで、一度、直しを出した。
当然、発注のときに資料を渡してあるので、再度、資料の「こことここの事実を使ってコピーにしてください」と、超具体的な指示まで出した。
しかし次に上がってきたコピーが、あろうことか、

「税理士さんは、みんなから信頼される、とってもステキなお仕事!」

的なコピーだったのだ。
しかも一案のみ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

考え込んでしまうよなあ、こういう時ってさ。
だってあんまり変わってないじゃん(笑
「みんなから信頼される」が入って、「ステキな」を「とっても」で強調してみただけじゃん?

まっ、あとで聞いたら、このオバサン、コピーライターというよりは雑誌系の記事のライター色の強い人だったらしく、それならまあしょうがないのかなー?とも思ったんだけどさ(笑

でも、「税理士さんは、みんなから信頼される、とってもステキなお仕事!」では今回の広告は用を成さないので、どうしても、書き直してもらわないとならない。んで、再三にわたる話だが、

「いや、あの、事実を言ってそれで説得する組み立てにしたいんです」

と言ったところ、僕の目の前で、そのオバサンが切れた!
なんだか、顔を見ると、もう、完全にブチブチブチブチッときてる感じ(笑
なにその逆切れ、と思いながら話を進めたんだけど、その僕の話をさえぎって、オバサンはこう言い放ったのだった!

「そんなに言うんならさ、エムさん、あんた、自分で書けばいいじゃん?」

(・_・)エッ......?

そうとう憎々しげに言ってる空気だけは伝わってきたが、言ってることの意味がわからん(笑
んで、一瞬たじろいだんだけど、さらにかぶせて、オバサンはこう言った。

「エムさんはね、自分の気に入るようにならないとダメな人なんだから、自分で書けばいいでしょ?私、もうこれ以上書けないから!」


んで、僕は幸いにも、こういう問題を引きずらない程度に大人だったので、コピーの部分の仕事を全部引き上げて、言われたとおり、自分で書きました(笑
そしてそのオバサンとは二度と仕事をせずに、今に至っております( ̄▽ ̄;)






Last updated  2008.12.01 14:06:15
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2008.11.28
僕が前にいた広告代理店は、まるで珍獣ランドみたいな会社で、とくにアートディレクター系の職種の人に理解不能な方々が多かった。

その会社は、広告会社としては珍しく、自社でイベントを主催して集客を図る仕事があって、僕も何度かその仕事に関わったのだった。集客のために、新聞社とタイアップして新聞の15段広告(全ページ広告)を打ったりする力の入れようで、ローカル紙の地元密着イベントとはいえ、目立つことこの上ない。

で、あるとき僕にその仕事の、コピーの役割が回ってきた。
一緒に組むのは、日頃から「この人はあり得ないほどダメなヤツだな」と僕がひそかに認定していた先輩のアートディレクターA氏。
彼は何の打ち合わせもなく、一人で勝手に制作を進めて、自分的にほぼデザインが完成したところで僕に回してきた。(通常であれば、その前段階からコピーライターも一緒に入って、原稿のコンセプトとかメッセージを固めたりするんだけどね。)

で、A氏は僕にデザインを見せながら、「エムちゃん、ここに15文字ぐらいでキャッチくれ」

まあ、ここで普通のコピーライター諸氏は、「わかってねえなあああああ」と内心ガッカリしながら、この仕事が楽しいものになることを完全にあきらめ、「15文字ぐらいでキャッチって、何だよその自己チューな文字数制限は?」などと思うんですが、まあそれはいい。
もうひとつ、僕の場合は、「頼むから苗字にチャン付けで呼ぶその妙な業界風味、やめてくれ」と思うのだけど、まあそれもいい。

僕はA氏から出されたデザインに、本当に、目を見張ったのだ!
新聞1ページ全面にあしらわれた、「壷(つぼ)」!大きな「壷」のビジュアル!

読んでくださる方への注釈として念のために申し上げると、このイベントは、「壷」に関連するものではございません。むしろ、このイベントと壷と、一体どこに接点があるのかさえ、想像することすら困難。

まあ、例えて言うならば、「全国ご当地カレーライス食べ比べ!」的な雰囲気の、どちらかと言うとファミリー向けの楽しそうなイベントなのに、その集客のための告知ビジュアルが、ものすごーーーく陰鬱な「壷」!しかもナニゆえに、全面に壷?


・・・・・・・・・・・・・・・・・。


ここで僕は考えるわけですよ。
いったいこの壷はどこから来たのかと。
いったいこの壷は、どこから来てどこへ行きたいのか、と。


んで、恐る恐る、アートディレクターA氏に聞くわけです。

「あんのーーーー、この壷には一体どういう意味が・・・・・・?」

まあ、よくあるこじつけ的な理由が返ってくるだろうから、もうこの際何でもいい、15文字のコピーにつながるヒントだけもらえればいいや的な気分で僕は聞いてるわけです。

しかし返ってきた言葉が、


「おお?つぼか?俺な、これ一回使ってみたかったんだよな」


ヤバイ何にもヒントなしですか。

「でもあのーーー、今回のイベントと壷とはほとんど関係ないように思えるんですけどね、それは僕の気のせいでしょうか・・・?」
「おお?うん、分かるよ?エムちゃんの言いたいこと、俺だって分かるよ?でもな、ここはお前が引け。な?今回は俺のハンダンで、これでいくから!」


俺の!!!!!!
ハンダン!!!!!!!!!!!


・・・・・・・で、壷(謎

まったく意味が分からないししょうがないので、壷のビジュアルに僕は、
「みんなで楽しくカレーを食べよう」
的なコピーを書いたのでした(笑
見事15文字(^^;

新聞に掲載された広告は、なんだか「弥生式土器展覧会」的な大胆ビジュアルに、なぜか「みんなで楽しくカレーを」的なキャッチの入った、非常にシュールな出見栄えとなっておりました(汗

もちろん、集客は大失敗に終わったわけですけどね?
あれで客がたくさん来たら、わはは、むしろ驚くよなあ(^^;;






Last updated  2008.11.29 00:19:29
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2008.11.27
数年前、あるクライアントが主催したイベントの取材に行った。
僕に課せられた使命は、2時間半ぐらい延々と続くそのイベントを
全部見て、あとでその内容を記事にすること。
そしてもう一つ、こちらはもっと重要な任務だったが、そのイベントの優勝者にインタビューして、
それを素材として広告物を制作すること。

このイベントの参加者は、「グループ」が大半で、個人参加よりも
グループのほうが優勝する可能性がはるかに高い。
優勝で興奮する20代前半の男子5人に取材するとなると、こちらもテンションを
かなり上げてかからないとならないから、けっこう大変だ。

さてそれで、そのイベント主催者のA社から、Bさんという宣伝部担当の
人が立会いに来ていた。歳は僕よりも少し下。女性。
残念ながら、「僕より少し歳が下」で「女性」という人の90%は、

「オバサン」

というカテゴリーに分類されるんだが、このBさん、誠に遺憾なことに、オバサン全開で迫ってくるタイプ。

んで、このオバサンの唯一の仕事は、優勝者が決まった後で、
主催者側の人間として優勝者達に僕を引き合わせて、インタビューをセットすることなのだった。
僕は出演者の誰とも面識がないし、出演者のほうでも「優勝した場合にはインタビューがあります」などとは聞かされていない。
だから、何がどうあっても、このオバサンが僕を「出演者控え室」に連れて行ってくれた上で、
なおかつ、「優勝おめでと~~~☆」などと言いながら、僕を優勝者へと紹介しなくてはならない。

・・・にも関わらず、このオバサン、イベントが終了する30分ぐらい前いになって、
「エムさん、あと私がやらなきゃいけないことって、ある?」
と、いかにも帰りたそうな雰囲気満々で言いやがった!
あろうことか、これからが唯一、オバサンの仕事だというのに!

んで、「ええ、優勝者に紹介していただかないと困ります」
と伝えると、「いや~、エムさん、あなたも業界長いんだから、大丈夫でしょ~~?」
とおっしゃる。

いやいや、業界が長いとかそういう問題じゃなくて!

なので重ねて
「いや、Bさん、ここは残って僕を優勝者に紹介していただかないと!」
と言うと、Bさんはこうおっしゃった。

「だってそんなことしてたら、○○○○の最終回に間に合わないじゃない!私、録画してきてないから、絶対見なきゃならないんですよ。」

トホホホホ。
○○○○の中には、テキトーなテレビドラマ名を入れてくださいm(_ _)m
ええ、そこには当時のテレビドラマの名前が入る上にBさんの所属するA社は、別にそのドラマのスポンサーでもなんでもないんですよ(^^;

つまり、「ドラマ見たいから帰っていい?」
という、信じられないことを、堂々と言い放ったわけでして・・・。

このあと、どうやってインタビュー取ったのか憶えてないんですが、
なんとか無事インタビューは成功。
その場に、もちろんオバサンの姿はありませんでした。
だって本当に帰っちゃったんだよねー。。。









Last updated  2008.11.28 02:40:29
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2008.11.26
カテゴリ:広告業界の裏
いま、広告業界で「これを使わなきゃ乗り遅れ感いっぱい」なのが、「エコ」という言葉。どんな広告にもおまじないみたいに「エコ」という言葉が入っていて、「エコのふりしてりゃ好感度上がるだろう」的な魂胆がミエミエで、広告屋としてはけっこううんざりするのだ。

なぜなら、広告制作の現場では、たいていこんなやり取りが取り交わされてるに違いないわけでして。

 広告代理店 :「今度の新商品なんですが、どんな感じのコンセプトですか?」
 クライアント:「いやまあ、あまり変わりばえしないんだけどね、ボタンがひとつ増えたりとかさ、色が1色増えた程度で、まあ、前のバージョンの流用&焼き直しって感じ」
 広告代理店 :「じゃあ、広告戦略で差別化していかないとならないですねー?」
 クライアント:「うん、そうなんだよね。やっぱり今、『エコ』が流行だからさ、このキーワードははずしちゃいけないのかな、と。」
 デザイナー :「じゃあ、なんか葉っぱをあしらったやさしい系のビジュアルに、バックは全部グリーンみたいなイメージで作ってみます?」
 クライアント:「うん、じゃあその方向でちょっと3案ほどやってみてもらっていいかな?」

まっ、これはもちろんデフォルメされた世界なんだけどさ、おおむねこういうこと言ってるのが広告業界の裏事情だったりもするので、広告屋の本音としては、「右向いても左向いてもエコエコうるせえなー」という感じ。

以前、ある住宅メーカーの仕事をしてたことがあるんだけど、そのときにちょっとはやってたのが「ロハス」という言葉。
LOHASと書くんだけど、Lifestyles Of Health And Sustainabilityの略らしいんですねこれ。
でまあ、当時ちょっと言われだした「スローライフ」につながるような雰囲気もあったりして、一部マニアがロハスロハスって言ってたんだけど、なんとその住宅メーカーが、「今度のモデルハウスは、『ロハス』のコンセプトで売り出したい」と言いやがった。

あららららそう来るのね、と思いながら、その話をもらってきた営業担当さんに「んで、どのあたりが『ロハス』なん?」と聞いたところ、「いや分かんないんだよねー」とのお答え。
「じゃあ例によって、アレ? コピーワークでなんとなくロハスっぽさを演出するとか、そういうこと?」と聞くと、「ええ、そのセンでお願いします」。


んー。。。。。。
モデルハウスの仕様書と間取りをつぶさに見たけど、どこがロハスなのかサッパリわからん(笑
で、書いたキャッチが

  ロハスの家。

わはははははははははは、ロハスっぽい~~~~~~~!


とまあ、おおむねこのようにして、「◯◯っぽさ」というのは、コピーワークでどうにでもなるものなので、皆様あまり「流行に乗ろうと必死」的な広告は鵜呑みにしないで、商品をちゃんと見てからにしましょうねー(^^;







Last updated  2008.11.28 02:08:22
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