片手に吊革・片手に文庫

2009/01/23(金)17:52

2冊読了

伯父の通夜と葬儀に参列するため新潟へ。6時間近い電車の旅のお供に文庫を4冊鞄にいれました。途中、うとうとしながらも行きの電車の中で2冊読了。 「モヴィ・ドール」熊谷達也 モビィ・ドール 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 東京から南へ二百二十キロ。太平洋に浮かぶ厳倉島は、イルカの棲む島として知られている。平和なこの小島で、動物行動学者・比嘉涼子は環境保護NPOの一員として、イルカの生態調査に従事していた。だがその平穏な日々は、突然出現したシャチの群に破られる。島のイルカたちを救うために、一頭のシャチ=モビィ・ドールへの追跡が始まった…。海に生きる生命を鮮やかに描く海洋小説の傑作。 海洋小説であるとともに、心に傷をもつ男女が出会い、やがてその傷を修復していく恋愛小説でもある。反発する二人が、徐々に距離が近づいていく。 「山」のイメージがある熊谷達也が描く「海」の小説。 いろんな引出のある作家ですね。今月は、熊谷達也月間。まだまだ続きます。 「懐郷」熊谷達也 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 仙台駅駅裏へと続くX橋。その路地にいつも立つ街娼がいた。あと数カ月で米軍基地が消える。数え切れない米兵と寝た淑子が見つけた、たったひとつの恋―「X橋にガール」。海で命を落とした仲間の海女の夫と再婚した妙子。ロープが岩に絡まり、海底で身動きができなくなった時に聴こえた磯笛の音色は―「磯笛の島」。昭和三十年代をひたむきに生きた女性たち。珠玉の短編七編。 昭和30年代の日本を舞台にした短編集 集団就職、アメリカ兵相手のパンパン、出稼ぎ、学生運動・・・当時の世相が現れている。 仙台出身の作者が書く東北弁はリアル。 帰りは日曜日。

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