片手に吊革・片手に文庫

2009/06/27(土)00:51

「心では重すぎる」上・下 大沢在昌

昼休みにちょこちょこ読んでいた、この本。   今日は、下の子の喘息のためにお休み(といっても点滴をしたらぜいぜいも収まり元気になりました)点滴でこどもが寝ている間に、ベッドの脇で読書。 大沢氏のデビュー作となった「感傷の街角」の佐久間公が主人公の作品。 わたしは、まだ「雪蛍」と「心では重すぎる」の佐久間公の物語しか読んでいないので、若かりし日々の彼の活躍のことを知らない。探偵という「生き方」に悩みながらも決して調査を途中で止めることができない。今回の作品も、仕事として請け負った調査から思いもかけない事柄へとリンクし、人が死に、そして自分も殺されそうになる佐久間。 渋谷を舞台に、子ども(高校生)の生きる世界の歪さと、大人の世界の歪さを両方が佐久間の目を通して語られる。 ---- 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 渋谷―この街から新たな物語が始まる。心に比べれば、人間の体なんてのは軽いものさ。失踪した人気漫画家を追う私立探偵・佐久間公の前に立ちはだかる謎の美少女。薬物、新興宗教…真っ向から“現代”に挑んだ、怒濤の1300枚。 ---- あまりにも、事件の関係者がリンクしていて、それを解読していく過程、その説明に要する部分が多すぎるような気がしました。謎解きだからしょうがないのだろうけど。そんなこんなで、1300ページ、かなりのボリュームで読み応えはありました。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る