席亭の囲碁日記

2006/07/27(木)21:17

すごい棋書だ

【碁】棋書書評(50)

 すぐ絶版になりそうなので早速購入。  ぱらぱらっと見ましたがすごく充実した内容です。『方円書庫』にはある程度読み込んでから記事をアップしますが、これはまずはずれのない棋書です。  解答が気になっていた(?)詰碁も、文字詰碁(NECなど)、扇子詰碁などとして多く収録しています。ヒントなしとヒントありの2種類の出題形式を用意して、詰碁を解く人のことをよく考えた構成になっています。1問解きましたが、解答も丁寧でわかり易い。解答の途中で、再度出題など加田詰碁的な工夫もにくい。  さらに「実戦の詰碁」と称して、打ち碁の手どころ細解をしています。これはまだよく読んでいませんが、非常に興味深いものになっています。  さらにさらに、コラム類が充実。とにかくこれが面白い。    詰碁というのは、張名人にとっては自分を表現する一つの手段なのかもしれません。打碁集を並べてその棋士の人柄を感じたことはありますが、詰碁集でそれを感じたのは張名人が初めてです。(加田克司にも少し感じましたが)創作詰碁と周辺のエピソードがちりばめられたこの本は、張名人に興味のある人なら必読と思います。  ※コラムの中でも小林泉美「詰碁と張ウと私」は、二人の交際の衝撃の事実がセキララに書かれていて必読!世界最強の囲碁夫婦のデートとは????  ということで皆さんも本屋さんにダッシュ!

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