|
テーマ:囲碁全般(752)
カテゴリ:【碁】囲碁上達法
詰碁は上達に欠かせない基礎鍛錬ですが、実は私は大嫌いでした。
高校生の頃は詰碁や死活が苦手で、どちらかというと好きな棋譜並べばかり。趙治勲の薦めに従って基本死活ぐらいはやらないとと、新・早わかり死活小事典なんかは勉強していましたが、身に付くというところまではできていませんでした。 詰碁、死活を本格的に勉強しだしたのは大学に入ってから。大学囲碁界のレベルのなかで戦うには、基本的な死活とヨセの力がないと全然通用しないと痛感したからです。やるうちに面白味もでてきて、詰碁はいまでは嫌いではなくなりました。以下は私なりの詰碁勉強のポイントです。 詰碁も知識が大事 詰碁は「読み」の訓練ですが、ただ闇雲に読んでもなかなか正解に辿りつかないものです。石を殺す、活きるというときには、いろいろ有効な技=「手筋」があり、それを覚えることもすごく重要なのです。しらみつぶしに読んで行けばいつかは辿りつけるにしても、なかなか思いつきにくい「手筋」は多いもの。まずはこういう殺し方、技があるんだと知ることも大切な勉強なのです。 だからほとんど詰碁をやったことのないひとなら、例えば初段合格の死活150題ぐらいの本を、解くのではなくて、答えを読むだけでも力がつきます。考えるのが苦手な人は、技を鑑賞しようぐらいのスタンスをとってみましょう。 答えを見る/見ない 酒井猛九段が「詰碁を本当に解けたのなら、答えを見なくても答えが分っているはず」ということをいわれています。要するに、単純に正解手順が「見えた」のでは完全な解答ではなく、あらゆる変化を読みつくし、比較し、どれが正解か読みきってはじめて解けたことになるし、あらゆる変化が見通せた時点で答えを見る必要がなくなっているはずだというのです。これは真理だと思います。 しかし一方でなかなかそこまでは徹底できないもので、中途半端な読みで答えを見たくなってしまうものだし、指導者の多くはよくわからなければ答えを見てもよいと教えています。私も見てもいいと教える人です。 ただし注意点が一点。 それは分からなかった問題に関しては答えを「よく読む」ということ。できたら盤に並べてよく検討することです。これは自分自身もよくあるのですが、ページをめくって間違えたときに、間違ったという事実を確認するだけで終わってしまうことが実に多いのです。悔しさもあるし、煩わしさも手伝ってよく読まない人は多いはず。 正解手順の検討をする。なんでそれがいいのか。自分の誤解答の検討する。何を間違っていたのか。錯覚があったのか、追求不足だったのか。そういうことを確認するとものすごく勉強になります。答えを見る見ないよりも、答えを見た後の態度が上達の早さをわけるように思えます。 詰碁を覚える ある程度詰碁になれてくると、問題を覚えて頭の中で解くということもできるようになります。私の場合小ぶりでシンプルな図じゃないとできませんが、案外できるもんです。目をつぶって考えた方が錯覚に陥りにくいなんてケースもあります。(もちろん総体的には勘違いしやすくなるのでしょうが)ただ解くのではなく、覚えて解くのもゲーム性があって面白いし、勉強になるはずです。 さて、そうやって頭の中に図形が入るということは、その石の配置の意味を「理解できる」ことにつながっていると思います。酒井九段が言う「答えを見なくても自信を持ってこれが正解だといえる」くらい読み切れたら、その詰碁を(本を見ないで)再現できるはずなのです。外のダメの空き具合や、ハネのあるなしなど、微妙なことは記憶が曖昧になりがちです。しかし、そういう些細なことが正解の手順やその必然性に影響のあることなので、変化を全て理解できていたら再現できるものなのです。 私は生徒などに難易度の高かめの詰碁を解かせる(詰碁でいじめる)こともよくあるのですが、そういうときの問題はできるだけ頭の中に記憶している図を出すことにしています。もちろん出来合いの教材のこともありますが、生徒が解答してくるあらゆる変化に対応するためにはそれくらいでないともちません。 棋書書評ブログ『方円書庫』(https://das53jp.blog.fc2.com/)にていろいろな囲碁の本を紹介しています。詰碁の本に関してはカテゴリ「詰碁」をご覧ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[【碁】囲碁上達法] カテゴリの最新記事
|