コドモと数の概念 (幼児教育について)
先日、お友達からのメールに、一年生になった子供の夏休みの宿題が大変、って話がありました。1桁の足し算から2桁の足し算にうまくステップアップできないそうです。うちの上のコドモは、5歳児ですが、2~3桁の四則演算をします。(割り算はまだ苦手かな)それを知ってて、暗に「どうしたらいいの?」と聞かれていると解釈したので、blogを読んでくださってるお友達だから、blogで回答しようかなって思います。(長くなりそうだし ^^;)思うに、1桁の足し算を指折りでしかまだ理解していないので、2桁に移行できないのだと思います。だって単純に指が足りないもん(笑)うちでは、お風呂で1~100を数えだしたころ、同時に、KUMONのお風呂ポスターの数字表(1~120)を貼りました。一段が1~10までで、120まで12段の表形式になったものです。これが結果的に、十進数の概念、0~9(表では1~10)までの1桁の数と十の位の増加の仕方を、感覚的に理解させるのに役立ったみたいです。「いーち、にーぃ、さーん、しーぃ、ごーぉ・・・」と、まずは数えと数字を一致させて、最後まで数えられるように。これは最初は、お風呂でちゃんとあったまろうね、という決まり事でした。# ちなみに、語尾を延ばして数えるのは関西地方特有の癖ですかね?# 関東ではあまり聞かないです。次に、指差しながら、「10の下が20、その下が20、その下は30。1の下を見ると・・・11、その下が21、その下は31だね~」とやりました。簡単な数列の概念ですね。表でやるととてもわかりやすいです。オマケに「ほら、11のナナメ下は22、そのナナメ下は33、そのナナメ下は44だね~、おもしろーい。でも、99の次は、111だね?あれれ?ナナメじゃないねぇ?」なぁんて刷り込みも(笑)次に、びー玉で足し算をしました。「ママが2個、○○ちゃんが2個持っています。全部でいくつ?」ってやつです。次は引き算。「じゃあ、パパが来てママが1個あげました。ママの残りはいくつ?」このときは、びー玉をひとつずつ数えさせました。その後、同じことをお風呂で数表上で指差しながらやりました。「ママが2個、○○ちゃんが2個で、1,2,3,4(指差しながら数表上を移動)、ほら全部で4個ね。ママの2個からパパに1個あげたから、残りは(指差しで1個戻る)、ほら1個でしょ?」昼間やった足し算引き算が、数表上の指の移動で解説できることに、コドモは感動してたみたいです。桁上がりも同様に、数表上で下の段に移動することで理解させました。「6ひく3は、1,2,3(指で移動して)、3ね。じゃあ、12ひく3は?1,2,3、9だね~。」そのうちにコドモ自身が、桁上がりを、「ボクが7個、ママが5個、合わせると7+3が10だから十の位は1、5から3を引いて2だから一の位は2、だから全部で12個だね」と理解するようになりました。一見、難しいことを言っているようですが、数表上でやると、実にスマートに桁上がりを実践してますし、私たち大人も、無意識にこの計算をしている筈です。あまりに無意識で忘れてますけどね。これが自発的にできるようになったら、2桁、3桁、掛け算はあっという間でした。これは、お金の計算で実践されました。「100円持ってお買い物に来ました。りんごが1個30円。いくつ買えるかな~?」「りんご1個だと30円。2個だと30+30で60円、3個だと30+30+30で90円、4個だと30+30+30+30で120円、あ、4個は買えないや」これがその後、掛け算の概念にもつながっていったみたいです。まだ九九は全部言えませんが、お気に入りの掛け算は暗記してるみたいです。# おじいちゃんの皺は「しわさんじゅうに」とか、# 葉っぱは全部で「はっぱろくじゅうし」とかです(笑)そのうち、スーパーやコンビニに行くたびに、出したお金とおつりの計算をしたがるようになり、ちょっと鬱陶しくなりましたけどね。急いでいるときや混んでいるときは特に。そうして、お決まりの、「おかあさーん、問題出してー。」に発展したので、根負けした母は、KUMONのドリルに手を出しました。そう、ドリルなんて初めはやらせてなかったんですよ。基礎を理解して、発展して面白くなって、どんどんやってみたくなった、そのタイミングでドリルを与えました。はじめからドリルでどんどんやるのは、苦痛以外の何物でもないと思います。だって面倒くさいじゃん!相手がやれば乗り越えられる対象であるからこそ、制覇できる、と思ってヤル気にもなるってもんです。初めから富士山に登る気にはなかなかなれない。大人だってそうでしょ?学校の授業って、全員が理解するまで待ってくれないし、子供だって、そのときに理解したいって気になれるかどうか判らない。私(と主人)は常々、『興味を持ったときが教え時』と思っているので、コドモが少しでも興味を示した瞬間に、色々と教えてきました。日本地図のときは、テレビの天気予報で「ウチはどこ?」って聞いてきたのが始まりでした。首都圏の地図ではココ、日本全図ではココ、とやったときに、やはりKUMONの「日本地図パズル」を与えました。これは、ひらがなシールがついているので、ひらがなさえ読めれば対象年齢以下でもできます。当時(3歳)、もうひらがなは読めていたので、いいか、と思って与えてみたら、1ヵ月後には、一人でパズルを完成させられるようになっていました。遊び感覚が良かったみたいです。今では、地理音痴の母より、県の所在地は正確です(笑)最近では、新聞の天気予報欄にある天気記号が気になるらしく、以前に買ってあげた子供向けの本「マークのずかん」を自分で引っ張り出してきて、天気記号を覚えています。やりたい、と思ったときに適切な資料を与えて教えているうちに、知りたい、と思ったときに何かを調べれば判るということが判ってきたみたいです。あとは、適切な資料を探し出す能力がつけば、何事も自力で乗り越えられるかな(知的な面では)。これって、大人になってもとても大事な力だと思います。そして、なかなか学校では教えてもらえないコト。幼児の早期教育には賛否両論あると思いますが、要はその子次第だと思います。いつ興味をもつか、いつ「知りたい」って思うか。そのタイミングを逃さずに、親が知識もしくはそれへの道しるべを与えてあげることが一番なのではないでしょうか。ウチの子は、親が早くきっかけを与えたので、「その時」が早く来たのかな。その代わり運動は、ヘタレな性格のせいで、なかなかやろうって気にならなかったみたいです。幼稚園に入って、体操教室に興味を持って、年中まで待たされてやっと入会できたときには、堰が切れたように運動してます。やっぱり「やりたい」って思うことが一番の原動力なんですね。「やりたい」って思えば、集中してやるもんです。逆にやりたくないこと、興味の無いことにはむら気になるのは仕方ないこと。元々、子供の集中できる時間なんてたかが知れてます。最初っから集中できる子なんていない。これも「慣れ(訓練ともいう)」だと思います。最初は5分でも10分でも続けてやれればOK。面白味が理解できれば、自然に自分の集中できる時間だけやってるもんです。そのうちに、集中できる時間がのびてくればしめたもの。伸びてこなかったら、きっとまだ面白さが足りないんですね。どうやったら面白くなるか、一緒に考えてみるのも悪くないです。親もきっと楽しいですよ。こ~んなカンジで答えになったかしら?あくまで、私の持論とウチのCASEですから、参考程度に。