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テーマ:今日のこと★☆(106032)
カテゴリ:健康で美しく生きる
岡山県の消費者相談センターから オーストリッチ革製品について、問い合わせがありました。
オーストリッチ革製のバッグを購入した人からの質問 「ノート型パソコンが入るくらいの大きさのバッグをある店で44万円で購入した。 でもオーストリッチ革の特徴であるぶつぶつ(注:クィルと言います)が片面にしかなく、反対面にはほとんど消え入りそうなぶつぶつが少しあるだけなのです、これは本物のオーストリッチの革で作られているのでしょうか?」 うぅ~ん、モノを見ずに本物かどうかを答えるのは難しいので、オーストリッチ革について説明しました。 クィルは羽軸の跡ですから、羽のある部分にしかありません。 つまり腹部や足部、首の部分にはこのクィルがないのです。 オーストリッチ革は1枚おおよそ1.3平方メートル位の大きさです。 このうち、クイルのある部分はおおよそ70%位です。 ですから大きいバッグなどを作るときは、全部クィルが入る(フルポイントと言います)ようにするには、革を2枚、3枚と使うので、どうしても高価になってしまいます。 さて今回のご相談のケース。 革は本物だったとして 片面が殆どクィルがないことを考えると革は1枚しか使用していないことになりますね。 有名(人気)ブランドでも、デザイナーの作品でもない。 縫い目が雑という印象 こうみると、市場価格の2倍~3倍の価格で購入された感がありますね。 クレームできるとすれば このバッグにフルポイント製品と書いたタッグが付いていたとき、明らかにフルポイントではありませんから、クレームの対象になりますね。 この革が偽物(オーストリッチ革でなく、牛革や豚革にオーストリッチ風に型押ししたもの)だったとき。 最近は技術が進んでいますから、革が本物かどうか、確かめることが非常に難しい場合がありますね。 消費者相談センターの方が曰く 「この店は何かの問題が持ち込まれることの多い店で、チェックはしているのですが、だからと言って、まだ情報を流す訳にも行かず。って歯がゆいところなんです。」 オーストリッチ革に限らず、購入する側の勉強も大事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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