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カテゴリ:映画
デンゼル・ワシントン主演、スパイク・リー監督の新作映画、「Inside Man」を見た。NY出身のリー監督が、NYに住む人間たちを巧く表現した銀行強盗の話だ。クレジットの一番最後で目を引いた「Made In New York」のロゴマーク...これはNY出身のリー監督のプライドとも取れる。
NYが舞台の映画は数多くあるけど、結構な確率でNYで撮影が行われていない。先月公開されたブルース・ウィリス主演の「16 Blocks」などは、背景が必要な要所はNYで撮影されたものの、映画の内容のほとんどはカナダのトロントで撮影されている。カナダで映画を撮るのは、アメリカよりは人件費が安いのでというのは有名な話。「16 Blocks」には裏路地やチャイナタウンが出てくるが、トロントにも大きなチャイナタウンがあり、背景に漢字さえ見えればどこでもいいという訳である。 「スパイダーマン」シリーズは、舞台は名前こそ出さないが一応NY。しかしすごくでたらめ。タイムズスクエアにあんなビルはないよ、とか、高層ビルの間を走る電車なんかないよ、とか、突っ込み始めたらキリがない。「The Day After Tomorrow」などは、津波に襲われるNY市立図書館はミッドタウンの真ん中にあるので、あそこまで元気な津波に襲われるのは不自然とか(1stから5thまでのUNを含む高層ビル群は緩衝にならなかったのか)、あんな巨大なタンカーが路地の多いダウンタウンから来るのは無理じゃないかな、とか、いろいろ考える訳である。 「Inside Man」は、舞台はNYであるだけでなく、人々の描き方が面白い。NYは自己主張の街...とにかく文句たれが多いということがよく描けている。映画館ではニューヨーカーに一番よく通じるジョークに大受け。最近メジャー映画でいい脚本の映画が少なかったハリウッド、これは久しぶりに楽しかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/01 11:46:53 PM
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