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Day by day

Day by day

入院17~20日目

入院17日目 


ほぼ、毎日朝と夕に主治医が顔を見にきてくれます。
いつもは「大丈夫だねっ」と顔を見るとすぐ去って行くのですが、
今日は、「昨日、ショックだったから眠れた?大丈夫?」
といつも優しい先生だけど、さらに優しかったです。

昨晩、主人には、私がどうしたいか聞かれました。
私は主人に子供ができなくてもいいのか?と聞くと、
「今までもできなかったし、それはかまわないよ」と言ってくれました。
でも、先生がすべて治療しても再発する場合もあるとの言葉に、
それじゃ全部しなくてもいいか?という思いも正直ありました。

そして知り合いに、看護士や薬剤師が居たので、相談することにしました。
みんな、治療を受けた方がいいんじゃない?という意見でした。
そして、私の為に、涙を流してくれました。昨日から私は涙が出なかったので、
私に代わって泣いてくれたので嬉しかったです。

人に話す事によって、少しは楽になりましたが、
やはり、どうしたらよいか分からず悩み、苦しみました。

でも、聖書の、 「明日のための心配は無用です。明日のことは明日が心配します。
労苦はその日その日に十分あります」
という言葉が浮かびました。
心配、不安は一杯あるけど、まず、今、私は生きているので、
今日を、精一杯生きよう!という結論に達しましたが、

具体的にはどうすればよいかなかなか決めることができませんでした。

この日は放射線科にも行きました。明日から照射するので、
写真を撮ったり、毎回同じ箇所に当てるために、体に線を引かれました。


入院18日目 

午前中、放射線科へ行き、1回目照射、
15分ほど、寝てればいいんだけど、また右腕が上がりにくいので、
結構辛かったです。

この日も悩んでいました。
昨日相談した看護士の知り合いとは別に、元看護士の友人にも
話すとびっくりしていました。
「sakuraじゃなくて、私だったらもう子供も産んでるので、私だったらよかったのに・・・」
と涙を流してそう言ってくれました。
本心からそう言ってくれているのが分かったので、大変申し訳なく思いました。
こんな私の為にそこまで言ってくれるなんて・・・

その晩、もう一度主人とも話し合いました。
主人の意見は、ホルモン治療を2年。抗癌剤は卵巣機能に影響のない、
タキサン系のみをすればどうか?といいました。
私もそう思いました。無治療なのは、怖いです。
でも、妊娠の可能性をすべて消してしまうのも辛いです。
妊娠できるのでは?なんて期待はほぼないのですが、
可能性を0にすることもできませんでした。


入院19日目 

朝、先生が顔見に来てくださったときに、
治療をすることを伝えました。
「じゃ早速今日、注射を打つからね、夕方来るね」と先生。
予告通り、夕方先生が現れました。
ゾラデックスという皮下注射で、お腹に打ちます。
打つと「バチン」と音がしました。思ったほど、痛くはなかったです。
これで生理が止まるのか・・・この注射2万もするのよね・・・
なんてことを考えてました。

そして、夕食後もう一度先生が来てくれて、再度、私の質問に丁寧に答えてくれました。
少し、雑談もできて楽しかったです。
これから10年も付き合っていくであろう先生なので、
プライベートのことも少し聞きました。
なんでも、質問できるし、その質問にもきちんと答えてくれるので、この主治医でよかったと思いました。


入院20日目 

朝食後、先生がまた部屋に来てくれたので、お礼を言って
主人が9時ごろ迎えに来てくれたので、
退院しました。


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