101199 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Digital Book Library of SKPI

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

DBL_SKPI

DBL_SKPI

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

カテゴリ未分類

(0)

Business

(338)

Novel

(525)

Manga

(143)

Life

(227)
2025.06.01
XML
カテゴリ:Novel



・米澤穂信『可燃物』 

――火のように、静かに潜み、突如として燃え上がる。日常に潜む「火種」を描いた、短編ミステリ集である。

火災や放火をテーマに据えた全6編の短編集。舞台はすべて現代日本。謎解きのスリルよりも、人の心に潜む感情の揺らぎと、そこから生まれる歪みを描く。事件は小さくとも、その背後にある感情は重く深い。

表題作「可燃物」は、コンビニの廃棄処理をめぐる同僚間の確執が、やがて不可解な放火へとつながっていく物語。地味で目立たない人物の小さな違和感が、日常を崩壊へ導く。

・「燃えない親父」では、定年退職を迎えた父親が突如自宅を燃やした真意に迫る。家族が知っていたはずの父の姿は、何を隠していたのか。

・「水曜の南模試」では、受験戦争のプレッシャーと教師の立場、少年たちの感情が絡み合い、試験会場での火災騒ぎの真相が浮かび上がる。

・火は感情の比喩でもある。怒り、嫉妬、怨嗟、寂しさ、あるいは罪悪感。登場人物の心の奥底に眠る「燃えやすい感情」が、火災という物理現象を通してあぶり出される。ミステリでありながら、そこにあるのは犯罪ではなく、「なぜその人は火をつけたのか」という静かな問いかけ。

・推理というより「解釈」に重きを置く構成で、謎の真相そのものより、登場人物たちの行動と心理が語る“火の理由”が主題となる。犯罪の動機ではなく、人間の感情を「可燃物」として描いた、米澤穂信の異色の短編集。静かな余韻とともに、読む者に火種の所在を問いかける。

・受賞歴:2024年「このミステリーがすごい!」国内編 1位、2023年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門 1位、2024年「ミステリが読みたい!」国内編 1


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

可燃物 [ 米澤 穂信 ]
価格:1,870円(税込、送料無料) (2025/5/29時点)







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.06.01 18:00:06
[Novel] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X