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2025.06.23
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カテゴリ:Novel



・横山秀夫『64(ロクヨン)』は、刑事としての矜持と、組織の論理とのはざまで揺れる男が、過去の未解決事件と向き合う姿を描いた“警察小説の最高峰”とも称される傑作である。

・舞台は、D県警。広報官に異動となった元刑事・三上義信は、警察と記者クラブの間で揺れる「記者発表のルール変更問題」に直面し、板挟みの苦悩を抱えていた。そんな中、かつてD県警の威信を失墜させた、未解決の少女誘拐殺人事件「64(昭和64年に起きた事件)」の遺族を慰問する企画が持ち上がる。ところが――
・慰問に同行したはずの警察幹部が失踪。そして「64」をなぞるかのような新たな誘拐事件が発生する。16年前の事件と、現在の事件。浮かび上がるのは、警察組織の腐敗と秘密、そしてある一人の男の「正義とは何か」を問う執念だった。

・『64』の最大の特徴は、“事件”そのものよりも、“事件に向き合う人間たちの内面”が主軸にある点である。警察内部の組織力学、記者クラブとの駆け引き、上層部の圧力、そして過去の悔恨。

構成はあくまで静かで、淡々とした筆致で綴られているが、行間に込められた感情の濃度は異様なまでに濃く、最後の数章では文字通り息を呑むような展開が用意されている。

「64は、終わっていない。いや、始まってすらいなかった。」

過去の未解決事件は、風化するどころか、なおも人の人生を支配し続けている。
この小説は、そんな「記憶の持続性」と「組織の無責任性」を抉る作品である。

・受賞歴:2013 10回本屋大賞第2位、2012年「このミステリーがすごい!」国内編 1











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Last updated  2025.06.23 00:00:12
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