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2026.04.02
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カテゴリ:Business

・「ニュー・エリート論」は、ジャーナリストの布留川勝が、世界各地の社会起業家や実務家への取材を通じて、これからの時代に求められる「新しいエリート像」を描いたノンフィクションである。従来のエリート観――高学歴・高収入・権力志向――とは異なる価値観を提示し、社会課題の解決を軸に行動する人材こそが次世代のリーダーになると論じている。

・20世紀のエリートは、国家や企業の中枢で権力と資本を動かす存在だった。しかしグローバル化、環境問題、格差拡大などの課題が複雑化する中で、そのモデルは限界を迎えつつある。本書は、世界各地で社会課題に挑む実践者たちを追う。貧困問題、教育格差、環境問題、地域経済の再生。彼らは巨大な組織の中で出世することよりも、社会を変える具体的な行動を選ぶ。こうした人々に共通するのは、個人の成功よりも社会的インパクトを重視する姿勢だ。著者はこのタイプの人材を「ニュー・エリート」と呼び、その価値観と行動原理を分析する。

・ニュー・エリートの特徴

本書が提示する新しいエリート像には、いくつかの共通点がある。

1. 社会課題へのコミットメント
 ビジネスやキャリアを自己実現の手段としてだけでなく、社会問題の解決に結びつける。

2. 境界を越える行動力
 企業、NPO、行政、国境といった既存の枠組みに縛られず、必要な場所に自ら関わっていく。

3. 共感とネットワーク
 競争よりも協働を重視し、多様な人材とネットワークを築くことで変化を生み出す。

4. 長期視点
 短期的な利益よりも、社会的価値や持続可能性を重視する。

つまりニュー・エリートとは、権力の中心にいる人ではなく、社会の問題を動かす人である。

・『ニュー・エリート論』は、エリートの定義を根本から書き換える一冊である。新しいエリートは、権力の頂点にいる人ではない。社会の問題を引き受け、現実を少しずつ動かしていく人たちだ。成功とは個人の上昇ではなく、社会の前進にどれだけ関われたか。その価値観の転換こそが、21世紀のリーダーシップの核心にある。








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Last updated  2026.04.02 00:00:12
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