2005/08/29(月)11:43
北方謙三『夜が傷つけた』
夜が傷つけた
えー、この本は、北方氏の『眠りなき夜』のPART2です。
『眠りなき夜』を読まなくても楽しめますが、読んでた方がもっと楽しめます。
《あらすじ》
主人公:谷(弁護士)
サブ主人公:高樹(刑事、通称・老いぼれ犬)
谷がかつて愛した女・洋子の夫、藤井が殺された。
失踪した洋子の居所や、藤井が殺された動機などを、藤井の弟・和夫とともに、突き止めていく。
その中に「老いぼれ犬」こと高樹も巻き込み(ていうか、首を突っ込んで)、事態は思わぬ方向に。
では、例によってネタばれ覚悟のツッコミをば。
・藤井や和夫のお父さんは、がんばったねえ。
・老いぼれ犬がいい! 高樹刑事について知りたい方は、「老いぼれ犬」シリーズ三部作(「傷痕』『風葬』『望郷』)を読んでくだされ。少年時代、青年時代、最期と、高樹の魅力満載です。ちなみに、この「老いぼれ犬」は、北方作品に結構よく出てきます。
・高樹刑事について、語りすぎちった。えーと…
・谷は、前作でもボロボロになりますが、今作でもまたボロボロになります。
・和夫は中学の生物部で、喫煙経験アリって、どういう設定じゃ!