平和憲法がそんなに素晴らしいのなら…
今回は簡潔に言いたいことだけ言う(つもり)。平和憲法が素晴らしいとおっしゃる方々に言う。「そんなに素晴らしいなら、よその国に押し売りしちゃったら?」当時のアメリカに、GHQに押し付けられた憲法とはいえ、平和主義は素晴らしい考えだと思う。それを守れという主張も正しい。戦争をやっちゃいかんというのもまったくその通り。でも現実を見れば、国家の体をなしている以上、軍というものが存在しているわけで、国際紛争の最終解決手段として戦争という手段がある。護憲派は、国内だけで「平和憲法を守れ」と言うだけじゃなくて、世界的に他国に平和憲法を押し付けてみてはどうか。「うちの団体はやってるよ」という方がいるかもしれない。それは私だけ知らなかったのか、それとも私を含めた大多数が知らなかったのか。いづれにしても、世界平和のために日本発の(本当はMade in USAだけど)平和憲法を「おたくも守ってみませんか」くらい言ってみることは、悪い行為ではないので、もっと知られていてもいいと思う。それが知られていないということは、マスコミが大々的に取り上げないのであって、マスコミは庶民の野次馬根性の権化と言ってもいいから、庶民はそんなすっばらしーい行動に興味がないということになる。これを「島国根性」とでも言うのかネ……、そもそも島国根性の定義すら知らないケド。分かりやすく言う。剣道の大会に、日本国だけは「竹刀も防具もつけるな」というルールで出ることになる。ま、正確に言えば「竹刀らしきものと防具らしきものはもたない」というルールである。それで剣道の試合を戦えというのは無理がある。当然、棄権すればいいのだが、悲しいことに棄権できない試合がある可能性もある。サァ、どうすべェ……。柔道や空手を極めて戦うか。でも、鮮やかに投げたり、蹴りが入って相手が失神したところで剣道のルールだから、一本にはならない。拳や蹴りで面・胴・小手を狙うか。それが鮮やかに決まったとしても、「竹刀じゃないから一本にはならない」となるかもしれない。そうなれば、少しずつ剣道のルールに擦り寄っていくか。「竹刀らしきもの」だから、「ぢゃぁ、布団たたきは認めてください」とか少しずつ剣道の体を整えていくことになる。それよりも、むしろ相手に柔道や空手のルールを押し付けたらどうか。ここで私が例えたいのは、護憲派は「正々堂々と柔道や空手で戦えばいいじゃないか」と言っているのに等しいのではないか。それだったら、むしろ相手チームに柔道や空手のルールを押し付けてしまえばいい。格闘技にこだわらなくても、野球でもサッカーでもいい。スポーツじゃなくたって、歌の上手さでも、舌戦の鋭さでも、クイズでもいい。とにかく、自分たちが素晴らしいと考えてる思想をもっと国境を越えて(おっ、ボーダレスだね。自分の口からこんな言葉が出るとは思わなかった)普及させてみろ、と。そっちのほうがはるかに世界平和のためになり、日本国内でやいのやいの騒いでいるよりかはずっといい。「それは内政干渉だ」とか言いたいなら、中国や韓国だって教科書問題、靖国問題で堂々と日本内政に口出ししているし、アメリカなんて、干渉どころのレベルじゃない。兎に角、グっローバルに平和憲法普及活動を行っている方がいたらお目にかかりたいものである。