手塚治虫『BLACK JACK愛蔵版9』
ブラック・ジャック(9)各話ごとの感想。『ある教師と生徒』…そういえば、こういう暴力教師っていましたなぁ。言葉による暴力はやりすぎだと思うけど。生徒に対する愛情表現がここまで下手すぎると、生徒に取って大迷惑である。『ピノコ生きてる』…ピノコ、白血病にかかったのよさ。まだ骨髄バンクとか無い頃なのかな?『目撃者』…容疑者の1人に手塚先生が。締め切りに追われ、取調べの合間に原稿を描く先生。そのせいか、ところどころ手抜きっぽい箇所がある。芸が細かい。『ご意見無用』…メスでサメを追い払う間黒男。『約束』…せっかく命を救ったのに銃殺刑にされてしまった男。間黒男の悔しさ。『二人三脚』…人生の二人三脚。手塚先生の手にかかれば凄くドラマティックになる。『オペの順番』…イリオモテヤマネコ、赤ん坊、代議士の順に手術した間黒男。『おまえが犯人だ!!』…アトム出演? 最初に刺殺された男が実は間黒男の手により生きていた。「実は生きていた」オチはあまり好きではない。『銃創』…素人同然の医者に自分の手術をさせる間黒男。局部麻酔で、自ら指示。『白葉さま』…ヘビののろいと思いきや、魚鱗癬とい奇病。『未来への贈りもの』…人口冬眠カプセルは、『火の鳥』ぽくていい。それよりも、入院中の手塚先生「私なんざ、毎週一回起こるんですよ、発作が」「シメキリッ、シメキリ、シメキリーッ」。シメキリ病患者。『てるてる坊主』…一ヶ月、助っ人として働いてくれた間黒男に惚れてしまった未亡人開業医。死んだ旦那がちょっと可哀相。子どもの部屋に貼ってあった『がきデカ』のイラストがいい。『三度目の正直』…間黒男でも2回連続で手術に失敗することもある。それでも3度目に挑戦したがる。『モルモット』…モルモットに情が移ってしまった腎臓病の子ども。ちょっとオカルト的な話。