秋だから
不思議と、秋がくると持ち歩きたくなる鞄がある。ケニアで買ったAnnabelle Thomのもので、マサイの人が身につけるような赤い色のピッグスキン。留め具にはマサイビーズが施されていて、裏地はインド洋沿いの女性が特によく身につけるカンガと呼ばれるもの。これに一目惚れして、普通のケニア人の二ヶ月分の月給もするこの鞄を買おうか迷って、毎日通ってお店の人にアナタはセが小さいのでこれはアナタに大きすぎると止められたのに無理矢理買ったもの。実際は、革が厚くなめしてあるので非常に重い。荷物をいっぱい持つアタクシには本当は使い勝手が悪いのになぜか秋になると持ちたくなる。(普段は紙袋のように軽いゴヤールを愛用)深い赤とピッグスキンのせいかな。ちなみにこのブランドの創立者、Annabelle Thomはホワイトケニアン(ケニアで生まれ育った白人)でとても美しい女性。ケニアならではの素材を使った、センスのいいバッグは、彼女のケニアへの思い入れを感じる。