カテゴリ:大坂くん
ジャック・ブレルの追記もできないまま神戸出張になだれ込み、その帰路
MOON GLADEで姿月さん(とD☆D)にみとれ、今回また、大坂くんの新たな舞台(?) 観てしまいましたよ。残した宿題気になりつつ、まずはこちらを。 寺西一浩演出による朗読シリーズ第1弾 『芥川龍之介を読む』 社団法人銕仙会(てっせんかい)能楽堂 ◆ 出 演 雪村いづみ 大坂俊介 ◆朗読作品 『羅生門』 『運』 ◆ 作曲、演奏 新内剛士 能楽堂です。打ちっぱなしのコンクリートの外観や控えめなエントランス、ここにこんな空間が存在するなんて・・・外往く人達も気がつかないに違いありません。 その隠れ家に足を踏み入れるような感覚が朗読の世界への入り口にぴったりでした。 舞台背面に描かれた老いた松、天井高くそびえる能楽堂には音を醸成させる独特の空気を感じます。 左の廊下の幕の奥から雪村さんと大坂くんが登場。 (今回、出も入りも仲良く手をつないで。毎回なのでちょっと気になったのですが、 エスコートしてるように見せたかったのかな?? それをスマートにこなすにはまだまだ修行がいりそう^^) 雪村さんはブルーが入ったゴージャスなドレス 大坂くんはダークのスーツ 雪村さんが、初めての経験として紹介していましたが、ふたりともその衣裳に足袋を はいていました。能の舞台には足袋でしか立てないのだそうです。 雪村さんは白足袋なのですが、大坂くんは薄茶だったので、ちょっとコンタ(浅草 ギンコ物語)を連想。 雪村さんは椅子に腰掛け、大坂くんはその回りを時折動きながら朗読が進みます。 大坂くん、しゃがんだり、座ったり、スーツではちょっときつそうな動きがあるので 足袋も履くことだし、羽織り袴でも良かったんじゃないかなぁと思いました。 朗読なのだから、そういうビジュアルはあまり問題じゃないと思いつつ、でも結構 ポーズをキメていたような(^^) (「運」のラストのセリフ、ちょっとためがあってなかなかキマッてました。) 新内さんの演奏(三味線と謡い)が素晴らしかった。観客の耳には生の音が届いて いたのでしょうか。消え入りそうでありながらスッと筋が通っていて、2作品 に漂う仄暗い雰囲気をたえず醸し出していました。その演奏が鬼気せまるシーンでは より一層怪しげに響き渡りシーンを盛り上げます。どの位稽古したんでしょうか。 何も違和感を覚えず物語に入り込んでいましたが、語り手に添うように流れる調べ、 強弱にわたる阿吽の呼吸は見事でした。 朗読は本来どんなスタイルのものなんでしょう?? 私のイメージでは控えめなナレーションの間にある少ないセリフの一瞬にその人物を 表現することが醍醐味ではないかと思うんですが。雪村さんは演技をしすぎないよう 注意をしていたと自分でおっしゃっていて、そのあたり、おさえめという印象でした。 新内さんの幽玄な演奏の中での迫真の一言を聞いてみたかったような気もします。 さて大坂くんの声ファンの皆さん、お待たせしました。 繊細な音の空間、能楽堂いっぱいに広がる大坂くんの声です。 雪村さんとほぼ交互に進みますから、30分と40分の演目の半分は大坂くんの声で 満たされているのです。なんて贅沢な(^^;) とその場になってひしひし感じました。そして朗読とはいえ近い場所にたたずむ 涼やかな姿も堪能できるわけですから(^^)max 今回(私はずっとガンミしてたという方もいらっしゃるかもしれませんが)、姿を 追いつつ、ほぉっとしばし見とれてしまったのは、そうです!台本に’目を落としたり’ ’目線を落としながら’待機したり、伏し目がちにいること多かったからなんだ、と 今度はこれを書きながら気づいております。 とまるでなにも話を聞いていないようですが、ちゃんと聞いてましたよ~ 聞いていて、お芝居、特に時代劇でこのセリフを聞いてみたいと思いました。 ジャックに向けてのボイストレーニングの成果がここでも発揮されていたと思います。 私が期待していた、声を生かした仕事の第一歩よかったんじゃないでしょうか~~~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.25 02:34:00
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