出番だよ～

去年の１０月に、地域の「婦人学級」でストーリー・テリングにであった。

ストーリー・テリングとは、台本を見ないで、暗記した物語をお話すること。

話し手と目を合わせながらお話が聴けて、とてもあたたかさを感じた。

好奇心旺盛な私は、自分もやってみたいと思うのと同時に即、そのボランティアグループへの入会を申し込んでいた。

まず、できるかどうかを考えもせず、突っ走ってしまう性格の私（困ったもんだ）

１１月に早速、毎月行われる勉強会に参加。

各自覚えた物語を順に披露し、後で話した本人からの反省・疑問などの発表と、会員からのアドバイスをいただくというやり方。

はて、私にできるだろうか

学生時代から暗記が不得手な私、数学のように理論的にこなしていくのは得意としたが、社会科のように、ほぼ暗記する教科は大嫌いだった。
そんな私に、物語を暗記するなんてできるだろうか・・・

１２月の勉強会のとき、代表の方から４つお話の台本をいただいた。

キャーこんなの暗記できるだろうか

でも、もう後へは引けない、やるっきゃない

台本をいただいた次の日から年内は慌ただしい毎日でなかなか落ち着いて練習ができなかった。

これではいけないと、年明け早々台本とにらめっこ。
でも、縦書きで普通の本のようにつらつらと書かれた内容は、ちっとも頭に残らない。
そこで、横書きにし、段落をもっと細かく区切って作り直した。

こども向けのお話なので、繰り返しの言い回しが多い。
そこのところを同じ段になるよう６つのブロックに分けて覚えやすくした。

いちばん苦労したのが、助詞や接続詞が微妙にコロコロ変わっていること。

初心者は一字一句完璧に覚えることが原則。

毎日ブツブツ言いながら家の中を動き回っている私を見て主人は不思議そうに笑ってる。

間違えたまま覚えるといけないので、最初のうちは必ず台本を片手に、確認しながら練習したが、今ではほぼ覚えて、間違った時もそれを認識できるのでいい直すことができる。

最近は、毎日お風呂で浸かりながら大きな声でお稽古だ。

まだ今は100％完璧とはいえないが、２月の勉強会で発表できるよう精進精進