Debian・winな備忘録

2018/04/04(水)00:15

FDcloneからのMidnight Commanderからのranger

ソフト(13)

​​FDclone からのMidnight Commanderからのranger 「FD」というファイラーをご存知だろうか?MS-DOS時代を知る人には、懐かしいだろう。NECのPC-9801シリーズで動いたファイラーである。アセンブラ言語で書かれたこのソフトは、フロッピーDISKで動く16bitCPU intel80286マシン上で、それこそ光速で動作した。思えばあの頃の方が、シングルタスクでPCのハードを直接的にアクセスしていたんだろう、なのでテキストファイルの編集とか速かったような気がする。あの頃はOSはMSDOS.SYSとIO.SYSとCOMMAND.COMのたった3つの小さなファイルだった。あとは、ハードを使えるようにするデバイスドライバや日本語入力フロントエンド、それを記述するCONFIG.SYS、そしてアプリケーションソフト。OSはアプリのフロッピーに付属して付いてきた。原版のフロッピーは大切に保管してください、てな感じで、必ずコピーのフロッピーディスクを作ってそれで動かしたものだ。そんな低速のフロッピーベースでも高速で動くソフトがたくさん存在した。何しろ、PCを作っていたNECの技術者達が信じられない、と驚くソフトがたくさん有ったのだ。まあ、PC-9801は日本語表示専用のハードエンジンを持ってたから高速表示できたのだけれど。 その後、OSが肥大化しAPIとかDLLとかいうなんか知らんものが間に入ってから、PCは牛歩鈍重なものになってしまった。 昔の記事で、「SpringM」について紹介したが、それの元になったのが、「FD」である。なにしろ、起動からふるっている。DOSプロンプトで"f"と"d"という隣りあう、ホームポジションの2つのキーを叩きReturnキーを叩けば瞬時に起動する。 さて、Debian GNU/Linuxである。Debian9でも、このFDがパッケージとしてあるのである。パッケージ名「FDclone」 そう、Linux上に移植されていたのである(もともとはUNIX版)。 で、これが、i3-wmと相性が良いかも、と思いインストールしてみた。 結果、うーむ、微妙。やはりデスクトップ環境じゃないといわゆる関連付けが、関連付けられたアプリが終了しないと戻ってこない。LXDE上だと、戻ってくるんだけど。もともとMS-DOSはシングルタスクだからこれが正常と思えば良いのかもしれない。何かしたければterminalもう一個追加で立ち上げれば良い。でも、ディレクトリをcdしたときの待ち時間が長すぎ。これは、ちょっと使えない。 で、もう少しさがしてみた。で、「Midnight Commander」パッケージ名"mc"。 これ、とても直感的で、マウスも使えるし、良いような気がする。起動は"mc"。何もしなくても日本語対応していた。 Midnight Commander それと「ranger」。こっちは色々とplugin パッケージもインストール。画像のpre-viewとかができる。LXDE上では、 terminalはrxvt-unicode上でないと画像pre-viewできなかったが、i3wmでは、lxterminal上で画像pre-viewができた。不思議だ。とても高速・高機能である。特に、"fasd"というtoolを組み込むと、よく使うディレクトリを瞬時に飛び回れる。"fasd"パッケージは、Debian stretchには無いので、次期版のbusterから持ってきた。今の所、破綻なく使えている。 ranger なんとなくi3-wmにはrangerが似合うような気が。 いずれもx-windowが立ち上がっていなくてもコンソール上で使えるので、何か不具合があったときにも役に立ちそう。

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