ё☆ё　りり　ё☆ё

これは・・・
とある会社に入社した
美人パートのお姉さんは見た！物語である。

尚、この会社は存在しない架空会社です。
フィクションである。よろしく。


第４話は、こちら　



吉田が社長に就任した頃、
会社の経営は悪化していたが
朝礼で吉田が話す今後の計画は
社員達を明るい顔にさせた。


なんでも、
吉田もこの会社の株主であったが、
（小泉から売りつけられた）

株の売却がうまくいき、
社員全員にも配分としてボーナスを支給する
という、後で考えると虫の良い話しであった。


売却で手続きに多少の時間がかかるが
この会社も社員も安泰である。

そう吉田は述べていたのであるが、
実は内情は火の車。



退職金をごっそりと要求した、小泉に
うん百万を持っていかれた
ツケも大きく。


そう、前社長の小泉は自分の懐ばかりを
温めていたとんでもない奴だった。

月々の給料は
８０万。何かにつけて会社からの経費を使い、
ときたま、ろろ達にケーキをご馳走してくれたが
それも会社のお金から出していた。

資金回収がどんどん難しくなってきたとき、
お得意先で、お客さんでもあった吉田に目をつけ、
うちの会社の経営に乗り出さないか？と
持ちかけたのである。

でっちあげのデータをもとに、
こんなに儲かっている会社であるからと。


真に受けた吉田は、
あれよあれよと話しが進み
社長になったら、びっくり赤字経営、騙された！と
わかったが、もう遅く。


小泉はおいしいところだけを取ってドロン。


でも
吉田は、投げ出す事なく
再建を試みたのである。


社員には、景気の良いことを言って
志気が下がらないようにしていたのだが
それだけでは経営はうまくいくはずもなく。


銀行からはもう限度額いっぱいで
借りることができなくなり

次第に、黒いところからお金を借りるようになったのである。
金利の高い、闇と呼ばれる会社から。




経営状態はこんなに大変なのに
この業界の事を知らない吉田に付け込んで
やりたい放題だったのが山本部長。

小泉時代から、やりたい事をしていたが、
自分が辞めたら困るだろ？もっと給料出せよ
と言ったか言わないか
吉田が社長になってから、山本の給料は大きくはね上がる。



それでも
稼ぎ頭の山本だから
何でも認めてしまっていた。


その頃、やたらと増えていた出張。
会社のお金で夜の接待。
おいしい地区は山本が出向いていた。

全部の営業所をみる営業部長として。


山本が特に熱心に通っていたのが
大阪。


九州地区の出張から帰ってくるのに
わざわざ大阪に寄り、１泊してから東京に戻ってくる。
（飛行機、新幹線、宿泊費を請求しているのだからルートがバレバレ）

それに気がつかないわけがない。
大阪に女がいるからだとみんなが噂をし始めた。


大阪にかわいい営業の女の子、吉本さんが入社し、
東京で研修を受けたとき、山本が直々に教えていたのだ。




まさかまさか。
あの山本と？



自分が大阪に行けないときには、
全営業所の営業マンを金曜日の朝っぱらから東京に呼んで
たいした話しも無いのに会議である。
これを１ヵ月に１回は必ず。


日帰りできる距離の営業マンはその日のうちに帰るが
帰れるはずの大阪の吉本ちゃんは、
必ず東京泊になっていた。


これらの経費はもちろん全てが会社もち。
こんなことを吉田社長は許していたのである。



このような
山本部長のウハウハ時代は
どのくらい続いただろうか・・・
誰もが不倫を確信していたし。



そして吉田社長が・・・
いや、この会社がもっと失脚していくのであるが
これはまだ、ちょっと先に延ばしましょう。



山本部長に引けを取らない
とんでもない脇役？いや主役になれる
社員が沢山いる。


とんでもない社員編を次回に
お届けいたします。

ろろちゃん、見ているだけなので
活躍しませんが・・・






つづく。