ё☆ё　りり　ё☆ё

これは・・・
とある会社に入社した
美人パートのお姉さんは見た！物語である。

尚、この会社は存在しない架空会社です。
フィクションである。よろしく。


第８話は、こちら



頻繁に、運転手付きのベンツで訪れていたお客様、
江路さん。
なんでも、自〇党、当時の総理大臣の秘書を
していたなどという偉いお方だそうで。
丁重に扱うよう社員に言い渡されていた。


そんな江路さんとの繋がりは
実は吉田社長も国会議員の秘書を経験していたこともあり
そっち系列であると聞いた。




ある日のこと。
重大発表があると、吉田社長が朝礼で。


なんと、
江路さんを会長に迎え入れ、
この会社を建て直すというものであった。

江路会長誕生である。


なんでも、江路さん大金持ちで
会社の借金、数億円を出資してくれたのだという。
社長は、吉田のまま。

沈みかけた船にまたまた救世主がやってきた！！！と
社員は吉田を社長に迎え入れた時以上に喜んだ。


社員が沸きあがる頃、
一人、辞めたいと言い出した者がいた。

営業事務の下高ちゃん（したたかちゃん）である。
前任のスミダがいなくなり、営業事務がいない期間があったものの、
受け継いでわずか３ヶ月も経っていないのではないだろうか。



辞表を出す理由としては
山本部長の要求についていけない。というものだった。
（要求といっても性的要求ではない）



ろろも、下高ちゃんに説得を試みるも
本人の意思は固く、もう限界です。というので
もう無理に引き止めることもしなかった。




そして
江路会長を迎え入れる、歓迎会を
下高ちゃんの送別会も兼ねて
会長の奢りで盛大に開催されることになった。


会長の奢りということもあり、
全員出席するようにとのお達しも出たのである。



普段は会社の飲み会に出席しないろろも、
参加することにした。




その会が開始される時間になっても
江路会長はなかなかあらわれなかった。
部長が会長に電話を入れると、先に始めていてくれという事で
４０分遅れで会が始まった。


女性は女性で固まったテーブルに座り話しているうちに
まもなく、江路会長が到着した。


改めて、乾杯！


と、
隣りに女性が行ってお酌をして下さい。と
吉田社長が耳打ちしにきた。


女性陣で口火を切ったのは、
荒間さんだった。
（ろろは、荒間と飲むのは初めて。やっぱり、露出系の服で見えそうである）

荒間の色気で？？
江路会長のエロっぷりに火がついたというか
酔いが回ってきて、そうなったというか


江路会長が、荒間を抱きかかえるようにしていた。


これは気の毒。

次に、下高ちゃんと、別の子が交代しにいった。
（下高ちゃんも既にしこたま飲んでいて、結構レロレロ）

そこで、酔った勢いの下高ちゃんは
江路会長に今日は送別会だけど、このご時勢で
また就職活動も大変なので、新しく、パートとして
雇ってくださ～～～い♪　辞表取りやめぇぇぇと、言い出した。


江路会長も、
お～～～いいぞ、いいぞ。
来月からはパートでいらっしゃい。


と、
この飲み会の席で下高ちゃんのパートとしての再雇用？？が決定されたのでした。


江路会長は、もっと調子に乗り
下高ちゃんの胸や尻を触り、
見かねた荒間さんが割って入り。

触られずに済んだ女性が２名。




そんなところに行きたくないろろではあるが、
まだお酌に来てないぞ～～、
おい、ろろ！！と、見つかり


遅くなってすみません～～～
順番待ちでしたぁ～～～

と、適当な事を言ってお酌をしにいきました。

ここでも活躍してくれたのが荒間さんです。
（だらしないが、いい人です。）

会長～飲みすぎですよと自己犠牲のもと
間に入ってくれて、ろろも触られずに済みました。


その後、
会はお開きになり、靴を履こうとしたとき。
背後からベロンと。
尻をなでるジジー　いや、江路会長が。

ああああ。
やられた。


二度とこのエロエロ飲み会には出席しないぞ！！！と
ろろは心に固く誓いました。



実は、この時から毎月、
エロ飲み会　いや、親睦会は開催されるのです。

会長のご好意により、（つまり会長が出資）
開催される旨が回覧に書かれていました。


いくら、無料で飲みに行けるからって
まっぴら御免。
ろろは二度と出席することはありませんでした。



２回目以降は、前回の女子からのブーイングを受けて
江路会長のお触りは無くなったとのことですが、
それでも行きたくないものは行きたくない。
そんな女性ばかりでした。


毎度、しっかり参加していたのは
荒間さんと下高ちゃん２人だけでした。



そうそう。
下高ちゃんが営業事務の座を降りてしまったので、
翌月から、正社員で新しい営業事務の小松田（こまった）さんが入社してきました。



営業マンは、下高ちゃんのやり方に不満を持ち
営業事務が嫌で辞めたくせに取り入った女。というレッテルを貼っていました。
小松田さんにどっと仕事が流れるのは当然です。

パート扱いの下高ちゃんには仕事を誰も頼みません。


下高ちゃんが
エロエロ飲み会で約束を取り付けたのは、
再雇用のみならず良条件でした。

１０時～１４時の勤務で時給１３００～１５００円は出してください。と。
酔っ払い江路会長は　いや金銭感覚がおかしい江路会長は
あっさりとこの条件を飲んだのです。



しかし、
その後、経理部長と契約を交わすとき
この時給１３００円では、やっぱりイヤだと。
涙を流して部長を泣き落としにかけました。


年俸制にしてくださいと。



扶養控除範囲内（ろろの場合は１０３万以内。税金を払う場合は１３０万以内）
である、年俸１３０万円（交通費別途支給）を提示したのです。


コロッと条件を飲んだ経理部長。
今までも聞いた事のない、パートの年俸制。
こんな事がまかり通ってしまったのです。





さて。
江路会長、威張り腐っております。
吉田社長に怒鳴り散らし、吉田は社長の威厳など微塵もありません。
このバカヤローと毎日罵声が聞こえてきます。


社内は、江路会長が来た途端、
ピリピリ状態になりました。

朝と午後に高級なコーヒー（銘柄指定）を入れないと怒り出すし
ワンマンぶりが顔を覗き始めました。


そんな江路会長、実に敵も多いようで
人をまず信用しません。
被害妄想も酷いです。


そして
営業マン中村をスパイではないか？と
目をつけたのです。
会社の情報が漏れていると。


興信所を雇ったのか、江路のお金にものを言われたのか
中村の事を調べ上げました。



そして、
吉田社長と中村を解雇するのです。


中村が何で？？？
それは・・・


驚愕の事実が判明することになるのです。




つづく



次回　吉田社長の顛末
中村の正体がやっと明かされます
紙面の都合上、なかなか書けなくてすみません。