ё☆ё　りり　ё☆ё

これは・・・
とある会社に入社した
美人パートのお姉さんは見た！物語である。

尚、この会社は存在しない架空会社です。
フィクションである。よろしく。


第10話は、こちら




ろろの部署に新しい人を採用するにあたり、
１００人以上の応募がきた。


面接をする前に、書類選考となるが
その時は総務部長、経理部長などが選定していた。

そして絞られたのが３名。
面接をする段階で、上司が呼ばれた。
実際に、一緒に働くので意見を聞かせて欲しいと。



上司は、ガッツのありそうでハキハキしたＡさんを選んだ。
しかし、総務部長は、大人しそうな
しっかりと言うことをきいてくれそうな
（良く言うとピュアな）薄野路（うすのろ）さんを推した。
薄野路君は他にもパソコンに強い　らしい・・・。


結局は、総務部長の意見が通り、彼が採用となりました。
現場で働く者の意見は聞いてもらえないじゃん。




この頃、色々な人を採用していたが、
特色としては、大人しそうな人。
口答えしなさそうな人。
パソコンに強い人。
なんとなく、特色が一致していた。


そんな中、河合層さんという人が
部長職としてどこぞやからやってきた。


営業部長として迎え入れられたが、
もともといた山本部長は面白くない。
（大阪営業ちゃんと不倫していた部長ね）


部長二人もいらないし。


しかし、
相変わらず旨い汁だけ吸っていればいいやの
山本部長が所長になり、
責任ばかり重いポストの河合層部長。

っていう構図が出来上がっていた。



河合層部長はガッツがあり、芯が通っていた。
ワンマンな山本が外れたことで、部下達は喜んでいた。




しかし・・・。

いくら河合層部長が頑張っても
業績は上がらない。

さっさと結果を出せ！！！と
怒っているのが江路会長。
そして業績が上がらないのはお前のせいだ！！！！と
毎日怒鳴り散らすようになった。


他から見ていると
充分に頑張っていると思うが
江路にはそうは映らなかった。



ついに、
数ヶ月で結果を出さなかった河合層部長を
退職に追い込むことした江路。
（というか、お前の無駄遣いのせいだろ！！！
　就任して数ヶ月で結果を出すのは無理だよ）



会長が取った手段は・・・。




懲戒免職。
でっちあげ。



どうしても
もう会社にいられない。
江路の元では仕事ができない！！と
辞めて行った総務君の送別会の時に
ろろはその事実を聞いた。



河合層部長は、ある日から来なくなったが、
社員は、彼もまた、よくある？？？フェイドアウトなのかと
がっかりしたもんだった。

そう、
その懲戒免職でっちあげとは知らなかったから
その時は仕方がなかったんだけど



実は違っていた。
来たくても来られないようになっていたのである。



セクハラ。




女子社員にセクハラを働いて
訴えられ会社にいられなくなった。

という偽造文書を総務君に作らせて会社を辞めさせたのである。



河合層部長の履歴に傷をつけて無理矢理辞めさせた江路。


河合層部長も訴えればいいのに・・・と
思うけど、江路の財力、バックについているものを考えると
どうしても勝てるはずがなかった。
（そうゆう世界があるのね・・・）


泣き寝入りである。




なんでも河合層部長は、再婚予定があったそうである。
その後、どうなったのかはろろは知らない。



さて
河合層部長がいなくなった後、
再び、所長から部長兼務となった山本にも
暗雲が立ち込めてきた。


江路は、今まで鬱憤をぶつけていた
河合層がいなくなり、山本にそれをぶつけるようになったのだ。


面白くないのが山本である。
毎度毎度、バカだのなんだの、お前なんか辞めちまえと
（江路の口癖のようなものである）言われ続ければ
ああ、辞めてやるよ！！！となるもんである。



ここでもまた江路の妄想が。
うまくいかないのは、情報が流れているのは、山本のせいである。
と、江路が思い始めたのである。

一度、思い込むと、もうどうにもならない江路。
その社員を辞めさせるまで、信用は回復することはなかった。



こうして
山本もこの会社を去ることとなる。


はっきりいって、
古くからいる山本。戦力だった山本が抜けると
得意先との繋がりが絶たれるのと同じ。
業績が更に悪くなるのは誰でも予想ができた。


が、
心機一転、江路は邪魔者（古くからの者）を消したのである。




さ。
ここで新しい力、薄野路君も是非頑張りたまえ！
江路はエールを送ったが、
暖簾に腕押し。豆腐のようにふにゃふにゃな薄野路君。
関西弁で早口にまくしたてる江路にとっても
イライラの対象となった。
毎度、お前は女の腐った奴や！！！と怒鳴りつけていた。



薄野路君といえば
ひとつの事に何時間もかけるという特性があり
とにかく彼の周りでは１日４８時間　いや３６時間でまわっている。
つまり、人よりも２倍も３倍も時間がかかるのである。


慎重なのかと思いきや、
間違っているし途中で人に言われるとそっちに行ってしまい
前にやっていたことが中途半端のまま止まっているし。


一番酷いのは
薄野路君がお客さんからの電話中、調べているときに
他の人が、（電話中とは知らず）
薄野路君に質問したら電話は保留のまま、そっちに取り掛かってしまう。
（電話中なので後で　ということが言えないのである）
待たされているほうはたまったもんじゃない。



それに気が付いて、ろろが、フォローしたり。
後で、薄野路君に注意したが
性格なのか、ちっとも直らなかった。







薄野路君伝説は色々あるが、
それはまたの機会に。


ということで




つづく



次回は、工場の方も、これまた凄いぞ！！！
をお届けいたします。