お約束

　　　　途中5回裏の攻撃前に突如トラッキーが出てくる。
　　　バック転をしてスタンドを沸かしてくれるのだが、これもファンの方々は
　　　常識の一つらしく、いろいろとかけ声を掛けてトラッキーもそれに合わせて
　　　バック転をしていく。スタンドとキャッチボールしたったりもする。
　　　来てみないと判らない事ばかりだ。　　　　

　　　　さて、いよいよ7回裏のジェット風船である。
　　　写真を載せたいのはやまやまだが、残念ながら無い...。

　　　　デジカメで撮ってすぐに確認するのだが、撮っても撮っても写るのは
　　　黄色や赤いヒトダマみたいのが写ってるだけとか、もうボッケボケでお見せ
　　　するに忍びないもの等々...。でも撮るより上げる方が優先されたので写真は
　　　もう諦めて風船を上げた。後で判ったが、どうも露出が合わなかったようだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　これは正確には7回裏ではなく、9回表の試合終了間際の光景だ。若干、
　　　風船を持っている人がいるから...っうことで。

　　　　7回裏のジェット風船はTVでもスゴイが、実際は6倍位すごい。
　　　六甲おろしではなく（関東ではファンが歌う六甲おろしでやる）、ジェット
　　　風船用のテーマで一気に上げる。フライングをしてしまう人も割といて
　　　非常にもったいない。以外にもグランドに落ちるのは思ったより少ない。

　　　　事前に得た情報ではジェット風船は割れ易いので、早くから膨らませては
　　　いけないとあった。が、7回表が始まったとたん周り中バンバン膨らませて
　　　いる。もう皆、夢中になって膨らませていた。確かにこのジェット風船は
　　　膨らませるのにコツがいるうえ、両手に持つので2つ膨らませる。だから
　　　2アウトになってからではダメなのかもしれない。要領を得ていない私は
　　　すっかり耳の下が痛くなった。

　　　　9回の表ではまたしてもジェット風船を用意して待つ。ピッチャーの下柳が
　　　ちょっと疲れが出てしまったのか点を与えてしまった。早く喜びたいファンが
　　　巨人に「早く東京に帰れよ！」とイラついて大声を出す。明日もう一試合が
　　　ある巨人より一足先に帰る私は自分が言われたようでちょっとドキッとする
　　　（翌日雨天中止になり結果的にそうなったが）。みごと14-3で圧勝。

　　　　再び電光掲示板にトラッキーの六甲おろしが流れ、大合唱が始まる。
　　　選手それぞれの応援なども大いに歌う。

　　　　アルプス席はある程度区切りがつくと皆帰り始める。外野ではまだまだ
　　　ギッチリいらっしゃって帰る気配が全くない。応援の時もアルプスだと
　　　基本的には座って応援してヒットが出たりするとその都度立ち上がり、
　　　ひと通り喜んだ後、やれやれといった感じで座る。外野だともちろん攻撃中は
　　　立ちぱなしだ。

　　　　事前情報通り、ベンチは狭く（小さい）痛い。試合が終わる頃には座布団が
　　　ないとかなり厳しい。その為か、旦那は「試合が終わったら甲子園の辺りを
　　　少しウロついてから駐車場に行こう」と言っていたのにもう駐車場にどんどん
　　　向かって行く。

　　

　　　　案の定駐車場は駐車場から出る為の渋滞だった。出口が一か所しか
　　　無いので、これだけ広い場所に停まっている車が一斉に出れば渋滞するに
　　　決まっている（事前情報でもそうあった）。

　　　　関西人バリバリの運転の方ばかりで合流地点でも絶対入れさせない！！
　　　という雰囲気で溢れている。こういった時は空くのを待っていたら明日の　
　　　朝になってしまう。どんどん頭を突っ込んで行くしかないのだが、人の
　　　良い旦那はなかなか合流させてもらえない。

　　　　私達がグズグズしている目の前で車同士が軽くぶつかった。ぶつかった
　　　事より他人を入れたくない方が勝っているようでぶつかられた方も降りては
　　　きたが、大した事がないと判ると（バンパーであった）問題無しの様で
　　　行ってしまった。ちょっとぶつかった位でキャーキャー騒いでいる人は
　　　見習っても良いかも。

　　　　なんとか30分近くかかって駐車場を出た私達は一路横浜を目指す。
　　　西宮から高速にのったとたん私は猛烈に眠くなった。しばらくして車が
　　　停まったので目が覚めると尾張一の宮S.A.だった。目の前のケンタッキーを
　　　見ると一気に目が覚め、車から降りる。私は赤星選手、旦那は星野監督の
　　　ユニフォームとTシャツをそれぞれ着込んだままだったので場所柄少しばかり
　　　痛い視線を感じた。

　　　　ここのS.A.は夜中の0時までの営業だったようで、私達は最後の客だった。
　　　売店で「味噌煮込みきしめん」と「八丁味噌」と「生八つ橋」を購入して、
　　　あわててケンタに駆け込む。眠っていたくせにケンタで抜け目なく注文。
　　　私達のを用意している間に店のシャッターは閉められた、申し訳ない。

　　　　ケンタを食べた後またしてもアッという間に眠り込む。余りにも横揺れ
　　　するので目が覚めるとなぜか箱根の山中であった。足柄の辺りで事故があり
　　　御殿場で通行止めになったそうだ。

　　　　家に着いたのは予定を大幅にオーバーし、5：30であった。車の中の荷物も
　　　そのまま、応援の時のユニフォームのまま眠ってしまう。数時間後の9時前に
　　　再び起きて獣医さんにワンを迎えに行く。

　　　　初めて獣医さんに泊まりだったせいか、ご飯が食べられなかったらしい。
　　　前足をずっと噛んでいたらしく、ガビガビになっていた...寂しかったんだね、
　　　ゴメン。

　　　　家にワンと共に戻り、ようやく今年の甲子園旅行は終わった。
　　　

　　　　旦那よ、どうもありがとう！来年もまた行こうね。