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横浜は燃えている!

横浜は燃えている!

知恩院のお勤めに参加



     ☆今回の旅行の写真は日記のページにありますのでそちらをご覧下さい。


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    ●2006年6月18日(日)

    昨日に旅館のおかみさんに「この辺りで朝のお勤めに参加出来る所はありますか」と
   尋ねた所「知恩院さんに電話して聞いてみますよ」と言ってくれてご好意に甘えて調べて
   貰ったのだ。するとこの時期は5時10分からで本堂に直接行けば良いとの事。


 
      5時10分開始!!ですか...。



    冬ではないけど一瞬ためらう時間だ。なんせ近いったって旅館から知恩院の山門までが
   10分位(徒歩)かかるし、山門からあの坂を登って...。我々はかなり行く気が揺らいだが
   おかみさんのニコニコして「知恩院はすぐ近くですよ」と言っている顔を見て「やっぱり
   寝てます」とはとても言えなかった。
    という優柔不断な我々だったが、4時に起きて昨夜のうちにおかみさんが玄関に用意して
   おいてくれた靴(もちろんまたしてもキレイに磨かれている)を履き、キレイに乾かされて
   いた傘を持ち、言われていた通りに玄関の鍵を開けて出かけた。近くのローソンに寄って
   起床時の薬を飲む為に水を購入。雨の中、八坂神社を抜けて知恩院へ向かった。


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    知恩院の山門手前にある宿坊の和順会館へ入ってロビーで薬を飲んでいると館内放送が
   響き渡り「出発するのでロビーに集まって下さい」と言う。するとおてつぎ運動という襷を
   かけた方々がどんどん集まって来たので我々は慌てて和順会館を出る。この団体が泊まって 
   いた為に今回和順会館は満室で泊まる事が出来なかったのだろう。こういった方々が優先
   されるのだからまぁ仕方ない。

    

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    本堂に入ると誰も居ない。少ししておばあさんが脇の社務所から出て来て焼香をして
   どこかへ行ってしまった。まだ5時10分には早いので畳の上に座って待つ。しばらくして
   さっきのおてつぎ運動の団体さんがお坊さんに案内されてゾロゾロとやって来る。さっきの
   おばあさんがまたどこからともなく現れ、旦那に何か言ってまたしても社務所を通り抜けて
   どこかへ行ってしまった。旦那が「参加しろってさ」と言うので私はこのおてつぎ運動の
   団体と一緒に行動するのかと思い、団体の中に混じって座ろうとすると旦那が再び
   「違うよ、あのおばあさんが阿弥陀堂に一緒に良かったら来なさいって言ってた」
   と言うので慌てておてつぎ運動の団体から離れてあのおばあさんと同じように勝手に
   社務所の中を通り抜けて阿弥陀堂に向かった。

    
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    昨日参拝した時は阿弥陀堂はおろか、阿弥陀堂に通じる通路も手前から立ち入り禁止
   だったが今朝は入口にお坊さんが立っていて
   「阿弥陀堂はここですか」
   と尋ねるとそうだと言うので入れてしまった。

    阿弥陀堂は本堂に比べてこじんまりとはしているが存在感はバツグンである。畳の上に
   小さな木魚が一面に沢山置いてある。既に正面最前列に普通の服装の体格の良いお爺さんが
   「なーむあみだなむあみだ」と大声で歌うように唱え、木魚を叩いている。我々は一番後ろ
   に座っていると、またあのおばあさんがどこからともなく現れ座布団を我々に持って来て
   くれて「木魚を一緒に叩いて下さい」と教えてくれる。するとおばあさんもおじさんの隣り
   に座って南無阿弥陀と唱え始めて木魚を叩きだした。畳一面に置いてある木魚は30個位は
   用意されていたようだが、叩いているのは我々を含めた4人だけである。



    おばあさんの叩く音は非常に大きく、あんな小さい体なのにコツでもあるのか!?と
   音楽家魂がムクムクと起き上がる。よく見るとおばあさんの叩いている木魚は我々のよりは
   二周り位大きい木魚で「やはり大きい方が大きい音がでるのだな」と感心する。音頭取りの
   お爺さんは更に一番大きい木魚を叩いているので音も一番大きい。旦那も一生懸命叩いて
   いる。「なーむあみだなむあみだ」の唄(?)と皆が木魚を一生懸命叩いているという風景
   がバチ当たりな私の笑いのツボを直撃する。もうおかしくておかしくて笑いが止まらなく
   なり、涙を流して笑いを堪えて木魚を叩く。

    
    4人で木魚を叩いているとお坊さんが迫力満点でゾロゾロ入って来た!お爺さんの音頭で
   木魚はrit.して終了する。バチ当たりな私はまだ涙を流して笑いが収まらない。すると
   一番偉いと思われるお坊さんのきっかけで大迫力の読経が始まる。あのお爺さんも一緒に
   読経をしている。ちなみに旦那によると、このお坊さんが入って来たのが5時10分キッカリ
   だったそうだ。やっぱり住職さん(って言うのだろうか)が居なかった昨日の仁和寺の
   お勤めより今日の方が住職さんが居ると居ないとでは迫力が違う。
    

    読経が一段落するとお爺さんがまた木魚を先程の倍の速度で叩き始めるので我々も慌てて
   木魚を叩く。すると旦那は速度についていけずすっかり裏拍になり(そっちの方がよっぽど
   技術的に難しいのだが)、私の笑いがまたしても爆発してしまう(本当にバチ当たり極まり
   ないのだが)。
    その早い木魚のリズムに乗ってお坊さん達は退席して行くと木魚はまたrit.して終了。
   もう終わりかな、と思っていると、おばあさんが
   「今度は本堂ですよ」
   と教えてくれる。お爺さんとおばあさんは阿弥陀堂で片付けをする様子で我々に本堂に
   行くよう促す。たくさんの木魚を用意して片付けるのもきっとこのお二人なのだろう、
   勝手が分からぬとはいえ、何だか申し訳ないが我々が下手に手伝っても足でまといにしか
   ならないに違いないので言われた通りに本堂に戻る。



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    本堂に再び入るとおてつぎ運動の団体は奥の内陣に座っていた。我々は手前の所にいた
   団体とは関係のなさそうな一組の夫婦の側に座り、様子を伺っていると阿弥陀堂で読経を
   終えた先程のお坊さん達がここに入って来た。
    お爺さんとおばあさんが戻って来てまたしても我々と一組の夫婦に座布団を持って来て
   くれた。そして経典も貸して下さり「今日は18日だから○○ページですから一緒に唱えて
   下さい」と教えて貰う。



    少しすると内陣にいたおてつぎ運動の団体が移動を始め、我々の周りにお坊さんに案内
   されてズラリと座る。隣りのおじさんの持ち物をみると我々が貸して貰った経典の今日の
   ページのコピーを持っており、他の方々も同じであった。



    お爺さんが我々に「お焼香をしなさい」と指示してくれる。ほどなくして読経が再び
   始まるがこのお経は貸して貰った経典には載っていない。お爺さんは年期の入った経典を
   開いてはいるがほぼ暗記で大声で一緒に唱えている。ブレスのタイミングも上手い。



    読経が終わって一段落した雰囲気になる。おてつぎ運動の団体とは別の一組の夫婦が
   お爺さんに何事かを言われ、内陣に入って行った。お爺さんは旦那にも何事か話しかけると
   しばらくお爺さんと話していた旦那が
   「もう(我々は)終わりらしいから帰ろう」
   と言う。



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    もう終わりかぁ、と本堂を後にするともう6時をすっかりまわっている。旦那によると
   お爺さんに
   「エコですか?」
   と尋ねられ何が何だか分からない旦那はエコロジーの事かと思ったが、一応尋ねてみると
   「先祖の供養ですよ」
   と親切に説明してくれたそうだ。和順会館に泊まるとやって貰えるそうで先程の一組の
   夫婦がそうだったのだ。ちなみにエコとはエコロジーなどではなく、回向(えこう)と
   いうのであった...。

    旦那がお爺さんに和順会館に泊まってない事を伝えると「このまま居ると10時半まで
   続くので、もう引き上げた方が良い」と教えてくれたそうだ。結局経典を貸して頂いたが
   使う事はなかった。この次はぜひとも和順会館に泊まって回向をして頂くつもりだ。




        ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

   
    続く...。



    


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