人生はトレードオフを念頭に6つのニッチビジネスを展開
昨年末に自宅2階の自分お部屋をリフォームして「自宅のリゾート化」を目指している訳ですが、これって自宅に滞在する時間が長くなるので、外食も減るし車に乗る時間も減る事になります。こういう人間が増えれば外食産業や自動車メーカーも打撃を受けます。私は毎日2杯のコーヒーを自宅で飲んでいますが、コーヒーの粉はネットで買っていますので、世の中そんな人が増えれば、近くの食品スーパーやコンビニや喫茶店やカフェの売上が減ります。またこれまでホームセンターやドラッグストアや衣料店で買っていたモノも、時間短縮と効率化でかなりの部分がアマゾンに切り替わっています。これによってホームセンターやドラッグストアや衣料店の売り上げが減りますが・・・ガソリン代が浮きますし、他の事に時間を使えます。アマゾンが売上世界一になるはずです。ビジネスの根本として「1日24時間しかない」ので、如何にどうやって過ごすか・・・というユーザー目線でモノゴトを俯瞰する必要があります。自宅にいるか、外に出るか・・・が大きな分かれ目で、自宅に長く居れば外食産業や旅行業界が打撃を受け、外に出る人が多くなれば建築業界や中食(内食)業界が打撃を受けます。同じカテゴリーでも中身を見ると大きく変化しているのは自動車業界で、EVが増える傾向(ガソリン車が減る)の影響は、膨大な数の部品メーカーにまで甚大に及んでいます。今やパーツメーカーと言えども、エンドユーザーの動向を無視して将来を見通せないのです・・・(汗)。パーツメーカーと言えば、織物時代に織機で織っていた布(染色前の生地)も、アパレル産業におけるパーツメーカ―に当たります。織物時代に1m織って100円(賃織り)という、通常の2倍近いオイシイ仕事が舞い込んできました。川上、川中、川下と分断化されて繊維業界でエンドユーザーの動向を川中から探るのは難しかったですが、「何でこんなに高い工賃なんや?」と探りを入れると「ヨーロッパの有名ブランドのレディスサマースーツで1着20万円や」という情報が飛び込んできました。どうも日本の安い生地を輸入して工賃の安いスペインで縫製し、全世界に売る企画のようでした。しかし末端価格20万円のうち、弊社が受け取れるのはたった300円(3m)か・・・と1台1000万円のエアージェット織機を20台購入して新工場まで建設して、年355日24時間エンドレス操業して月産20万mも織って必死に努力している自分が・・・ホンとバカらしくなりました(涙)。しかもその粗利300円に、電気代とサイジング代と従業員の人件費が入っているのです。この繊維業界のカラクリを見抜き、自分のポジション(織物業という川中)を考えると、いくら努力しても無理だな・・・という結論も19年前の織物業の廃業の一因でした。やっぱりエンドユーザーに近いアパレルが価格決定権を持ち、川中の織屋でいくら頑張っても所詮報われない・・・と悟ったのです。もっと他に自分の努力を向ける分野はないのか?・・・と。ふっと、1982年の全日本ウインドサーフィン選手権のレースを思い出しました。規模が小さい関西のローカルレースとは全く違い、全日本が開催された荒波の茨城県日立のマリブ海岸でトライアングルレースの1レグが1kmと長く高い波で目標の回航マークが全く見えず、自分のテクニックだけが頼りでした。それと同じで雲を掴むような目標(織屋で儲けて商売を長く続ける)を達成するには、テクニック(商売の考え方と経営方法)が肝心と悟り、方向転換(織物業を廃業しトランクルームに転業)を決断したのです。大阪湾という穏やかな内海育ちの我々関西選抜のメンバーでしたので、外海のマリブ海岸の波に慣れていなくて、沖のアウトに出るまでが大変で、沖に出てもボードに座って風待ちしている時も波に船酔いしてゲロを吐く者が続出し、沖でのレースが終わって岸に戻ってくる時に波に巻かれてしまい死にそうになった・・・という散々なレースでしたが、300人中92位(ライトクラス26位)と必死に努力してもこの程度か・・・と(涙)。サーフボードの何倍もの大きさのボードとセイルに海の中でガボガボと巻かれ、なかなか浮上できなかったので、岸で見ていたウインド仲間は「もう死んだと思った」と言ってました・・・(笑)。まぁしかし、風が吹けば桶屋が儲かる・・・的に動向を探る事によって潜在ニーズを掘り起こすのです。考えてみれば、世の中みんな・・・そんなカラクリで成り立っています。今の私のライフスタイルから言うと、自宅をリフォームして65㌅テレビと電子ドラムとソファを買ったので、家電業界と楽器業界と家具業界の売上が増え、出かける事が減ったので外食産業と自動車業界と旅行業界の売上が減ったことになります。弊社のビジネスで言うと、最近の新築物件の面積が減る傾向にあり、それがトランクルーム需要に繋がりますが、最近の新築物件には1室を防音室にして趣味の楽器の演奏に使うのが増えていますので、音楽スタジオから足が遠のく原因になっています。まぁ世の中全ての事がトレードオフ、ゼロサムゲーム・・・或いは異業種への新規参入によってボーダーレスの戦いとも言え、ビジネスの競争に輪を掛けているのです。そんな中で、如何に生き残るか・・・これが我々経営者の日々の課題なのです・・・(汗)。まぁ自動車メーカーもアパレルも販促に頑張っているのは分りますが、実際車に乗っている時間は10%くらいで、あとの90%は車庫に置いて展示場化しているのが実態で、世界で1年間に捨てられてしまう衣類の量は9,200万トンで着数にして約3,000億着が捨てられ、最終的に焼却・埋め立てされている現実を考えれば、如何に自分の人生を懸けてやっている仕事が「社会とどうかかわっているか?」というのを真面目に考えざるを言えません・・・(汗)。という事で、そんな人間の行動心理を分析して、如何に「自社の商売に誘導するか?」がどんなビジネスでも当てはまる事になります。私が子供だった5,60年前は日本は高度成長期で製造業(第二次産業)が主力で、サービス業(第三次産業)が少なかったで飲食店が潰れるなんてあまり聞きませんでしたが、今は逆転してしまい世の中に飲食店が溢れかえった結果、競争が激化してしまい10年後に残るところは殆どないのです。昔は貝塚市から岬町まで織物業者が680社があったのに今は15社に98%激減してしまい、弊社のような店舗ビジネス(トランクルーム、音楽スタジオ、卓球場、レンタル自習室)なんて昔は無かったのですから。これがマスコミが言わない日本のウイークポイントです。「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「 貝塚不動産.com」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「貝塚名越パーキング」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.comにほんブログ村 にほんブログ村にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ