2014/09/27(土)16:18
新型「タント」とイタリア車事情
本日朝刊に、ダイハツの新型「タント」発表の記事が載っていました・・・
この手の通常のワゴン車より背が高く室内が広い車を、「軽ハイトワゴン」という言うそうです・・・
日本の自動車マーケットも、ここ数年でかなり変わったような気がします・・・
これまで「軽自動車」を販売していなかっトヨタが、軽自動車分野に進出したというのは、何を意味するのでしょうか・・・?
明らかに、日本のマーケットがこれまでのワンボックス一辺倒から、「サイズダウン」したという事です・・・
その原因は、やはり慢性的な不況でしょう・・・
不況になれば収入も減りますし、燃費の良い車にシフトするのは当然の流れです・・・
ガソリンを食わない車となれば、軽自動車かハイブリッド車や電気自動車になります・・・
また世界的な「エコブーム」や円安による輸入原油の高騰も、これらの車種が選ばれる理由でしょう・・・
もうこの流れは、当分続きそうです・・・
しかしイタリアに行ったとき、日本の交通(車)事情とのあまりの違いに驚きました・・・
まずイタリアでは日本に多いワンボックスカーが殆ど走っておらず、多くの車は(70~80%くらい)日本で言う1500cc以下の小型自動車でした・・・
一番多く見かけたのは、日本であまり見ないメルセデス社の2人乗り用の「smart」でした・・・
そして殆どの車が、オートマティックではなくマニュアルだった事に、驚きというよりもショックでしたねェ・・・
想像できるでしょうか?
日本人よりひと回りデカいイタリア人が、小さいマニュアルの車で、忙しくシフトチェンジしている姿を・・・
同じ先進国でも、これほど国民性が違うとは・・・
伝え聞いたところによると、イタリア人は根っからの「車好き」で、車はマニュアルで乗るものだと、オートマなんか車として認めないとか・・・
またイタリアではガソリン代が日本円で200円/Lほどしますから、「節約」志向にならざるを得ないのでしょうねェ・・・
また日本では車を「ステータス」という考え方が一般的かもしれませんが、イタリアでは単なる「移動手段」としか考えていない人が多く、日本のように成金になって車を高級車に替えたがるという傾向はあまりないようです・・・
日本の人口の約半分が3大都市圏に集中して「都会化」が進んでいて、都会では周りを見れば素性の知らない人ばかりなので、自然と都会人には人間本来の防衛本能として「見栄」を張る文化が根付くようになり、その見栄を満たす為の経済活動として、いろんな企業(自動車、家電、衣食住などで)が反映してきました・・・
一方イタリアでは地方の各都市が発達してきた歴史をもっており、田舎では見栄を張る必要がない文化が育ってきたと言えるのではないでしょうか・・・
という事で、日本も不況で余裕がなくなり、本来の姿に応じた社会に合わせるように「変化」しているひとつの現象として、タントのような軽ハイトワゴンが売れているのは、日本にとってイイ事でしょう・・・
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