2015/04/27(月)08:43
スタミナとパワーの「差」が人生後半の明暗・・・
昨日ロックミュージシャンの元「BOφWY」のボーカリストの氷室京介が、ライブ活動からの引退宣言をしたようです・・・
理由は年齢による体力の衰えだそうです・・・
まだ、53歳のようです・・・
残念ですねェ・・・
しかし、同じ日本のミュージシャンの長渕剛が私と同じ58歳ですが、まだまだ現役でライブ活動を積極的に行っています・・・
何でも、40歳頃から将来を見据え、本格的に筋力トレーニングであるボディビルディングに取り組んだようで(その他、極真空手名誉三段らしい?)、見た目も実際のスタミナやパワーもトテモ58歳とは思えないような肉体改造を成し得ています・・・
けっして見た目だけでなく、本当にスタミナとパワーがつけば、心の底から自信が湧いてくるのも不思議な事だと思います・・・
これで、あと10年は現役で頑張れるでしょう・・・
長渕剛の姿が、何故か中高年のサラリーマンとダブって見えます・・・
サラリーマンで40歳と言えば、正に現役バリバリの頃ですが、同時に自分の将来も見えてきます・・・
このまま順調に出世するか、リストラ対象になるか・・・
サラリーマンは誰でも「自分だけは出世する」と思いたいですが、残念ながら実際はそうではありません・・・
私の周りでも、定年前の58歳で、民間で順調に出世コースに乗って、ソコソコの会社で役員あたりまでたどり着いたのは極々一部です・・・
殆どは入社した会社に残っていません・・・
入社して30数年も経てば世の中が激変して、自分の努力とは関係なく会社が倒産や廃業、子会社や関連会社への出向、M&Aで会社名そのものが消滅したりするのはザラです・・・
万一、人生や家庭を犠牲にして社長になったとしても、定年になれば、オーナーではありませんから、ただのオッサンです・・・
この辺が、サラリーマンの悲哀です・・・
私も20代にサラリーマンを経験していますので、よ~くワカリます・・・
しかし、その中でも役員になってバリバリ現役で頑張っている人間に共通するのは、すでに20代から異彩を放っており、別格と言えば別格で一般的にはあまり参考になりません・・・
そう言う意味で、殆どのサラリーマンにとって、40歳くらいが人生のターニングポイントになるのではないでしょうか・・・
その時に、長渕剛のように将来の為に「どう努力すればイイか?」を真摯に考えるか否かが、その後の人生の命運を分けるのでしょう・・・
これが、40歳で何も考えずにダラダラと10年過ごして、50歳になってハッと気づいても少し遅いような気がします・・・
何故なら気力も体力もすでにピークを過ぎ、定年(60歳)まであと10年しかないと思うと、そのまま10年ズルズルとイってしまう可能性が非常に高いと思うからです・・・
この40歳と50歳の「行動力の差」は、トテツもなく大きいように思います・・・
人生そのものを見つめ直すなら40歳くらい・・・ちょうど男の「厄年」です・・・
何事も、けっこう時間がかかるものです・・・
40歳で目覚めて行動に移しても、なかなか結果が出ないものです・・・
「石の上にも3年」という諺がありますが、現実的にはそれほど甘くなく「石上10年」で、10年努力し続けてやっと結果が出るという意味で、「40歳スタート」が妥当な時期かもしれません・・・
という事で、私の場合は29歳でサラリーマンを辞めて家業の織物業に「転職」して、49歳の時に織物業からトランクルーム業に「転業」した訳ですが、ちょうど私が41歳の厄年に社長であった父親が急死して、経営の事を何も分かっていなかった私に突然バトンタッチされ、会社の将来や人生を考え直さざる(見つめ直さざる)を得なかったのとよく似ています・・・
そして、「仕事も頑張るが、趣味も充実させねば!」と決意して、長年の肉体労働でたたった腰のヘルニアや難聴といった持病や高血圧でボロボロになった身体を「立て直す」という意味で、その頃からプールやジムに通いだしたというのも長渕剛とよく似ています・・・
親父が急死してから仕事のプレッシャーが全て私にかかり、半年間の精神的肉体的な過労がたたり、支払日にとうとう腰痛で立てなくなり、会社経営もそうですが、まだ3人の子供も小中学生でしたので、「これでは、本当にダメだ・・・」と身体を起こすことも出来ず、身体を横たえたまま小切手を切ったという苦い経験が自分を奮い立たせたのかもしれません・・・
しかし、60歳を超えてまだまだ現役で頑張っている、私の好きなミュージシャンも国内外で多いです・・・
国内では、矢沢永吉、山下達郎、高中正義、ユーミン、チャー、海外ではシカゴ、ディープパープル、フォリナー、ジャーニー、TOTO、ボストン、ビリージョエル、イーグルス、Doobie Brothers 、スティービーワンダー、ローリングストーンズ、アース、ウインド&ファイヤー、クール&ギャング、チャカカーン、インコグニート、シャカタク・・・
外国の方が、はるかに元気なミュージシャンが多いですねェ・・・
日本の音楽業界は戦後からずっと作曲作詞歌手と「3者分業体制」が長らく続き、70年代前半のフォークシンガーあたりからシンガーソングライター(全部自分でする)が徐々に増えだしましたが、外国ではシンガーソングライターはごく当たり前でそんな呼称すらありませんでした・・・
更に外国では、自ら楽器を演奏するというのが(レコーディングやライブ活動も)、音楽性に一層の磨きをかけたのだろうと思います・・・
日本の歌手は、「作曲・作詞・歌手・演奏=3者分業+1=4」の作品全体の4分の1しか担っていない訳ですから、ヒット曲が出ないとか、マネジャーに逃げられたとか、自分の努力以外の何かのキッカケで、途中で辞めざるを得なくなる場合が多いものです・・・
そんな国内外の音楽の歴史的な大きな違いが、層の厚みの差に繋がっているのでしょう・・・
フランチャイズや代理店、下請け、問屋といった他社に依存した商売は一見安全なようで実はリスクが大きく、「製造直売」という他人(他社)に依存しない自己完結型のビジネスモデルが、規模は小さいが長く続けるコツのひとつ・・・と言うのと、シンガーソングライターが何故かカブって思えるのは私だけでしょうか・・・(笑)
もしビジネス(音楽)が好きなら、他人に頼らず、1から10まで自分(自社)で手掛けた方が長続きするかもですねェ・・・
そりゃ、30年以上も音楽をヤッテいたら、普通の仕事と一緒でイロイロとあるでしょう・・・
世の中の動向に左右されながらも、メンバーチェンジを繰り返しながら、自分の核とする音楽性を守る・・・相当大変だと察します・・・
一般ビジネスも全く同じです・・・
しかし、長年続けることによって、実績を積んで、「有形無形の財産」が増える事は間違いないです・・・
単なる労働の切り売りと違うのはココです・・・
紆余曲折や浮沈を超えながら、自分のポリシーを貫く意味がココにあるのだと思います・・・
しかし毎日彼らの音楽を聴き、何時も元気を貰えます・・・俺も頑張らねばと・・・
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