トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

2018/06/03(日)16:39

リリー・フランキーに学ぶ「欲が無いのが強み(パワーを出せるコツ)」・・・

人生訓(66)

先日のカンヌ国際映画祭で、是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞のパルムドールに輝きました。 この関連番組で是枝監督の出演者のリリー・フランキー氏に対する人物像で「彼は欲が無いのが強み・・・」と評されました。 ナルホド・・・ 俗に「無欲の勝利」というヤツとピンときました。 リリー・フランキーさんの肩書きはイラストレーター、ライター、エッセイスト、小説家、絵本作家、アートディレクター、デザイナー、ミュージシャン、作詞家、作曲家、放送作家、演出家、ラジオナビゲーター、フォトグラファー、俳優・・・とマルチタレントと言われます。 私が思うに、リリーさんが俳優業で演技をする場合、「別に失敗したってイイじゃ無い・・・他の仕事でメシが食えるんだし・・・」てな事を心の中で考えて、本番に臨んでもで緊張せずリラックスして本来のパワーを出せるのかと思うのです。 この緊張せず(しない)・・・と言うところがポイントです。 コレが実際なかなか難しいのです・・・ しかしコレが出来るのは、一言で言うと「精神的余裕」だと思うのです。 毎年5月の岸和田フェスティバルで空手の演武をするのですが、それまで一生懸命稽古を重ねるのですが、必ず本番で失敗してしまいます。 一生懸命頑張らねば、間違わないようにしなければ・・・と思えば思うほど緊張し、失敗するのです。 一体どうすりゃイイのか・・・と毎回泣きたくなります。 リリー・フランキーさんのスタイルを真似れば、「別に空手でメシを食うわけでは無いし、間違ったらそれが新しい自分の技なんやと開き直ればイイやん・・・」てな具合に単なる練習で、観客はみんな幼稚園児やと思えば気も楽になりますし、相手(観客)を飲めばノビノビ堂々と演舞出来るはずです・・・(笑)。 今一生懸命Led Zeppelinの「Trampled Under Foot」をドラムレッスンで練習していますが、あるフレーズを何10時間も練習しましたので、自信満々で先生の前でイザ叩くと・・・「あれ?叩けない!どういうこっちゃ?」という事態に陥りました(涙)。 一体全体、どうなっているのか?・・・です。 そんな単なる練習でも、先生(人)の前で緊張して実力を発揮できないのです。 その裏には「先生の前で(これだけ練習してきたんだから)エエ格好をしてやろう・・・」という見栄が邪魔をして緊張を生み出し、脳から身体(手と足)に上手く伝達していないのだろう思います・・・(涙)。 ゴルフでもイップス (yips) という精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状が有名です。 優勝が掛かった最後のパットが、手が震えて出来ないとかよく聞く話がソレです。 昔の弁護士(司法)試験会場に救急車が待機していたという話も、青春を犠牲にして長年毎日10時間以上も受験勉強している受験生が殆どで、たった年1回の試験に運命が分かれるプレッシャーに耐えられず会場で発狂するケースと同じような事だと思います。 そこで問われるのは「精神的余裕」なのです・・・ 人に言えませんが、私も50歳の時に受けた宅建試験会場で、プレッシャーに押し潰されそうになり頭が真っ白になってしまい30分間全く何も書けませんでした・・・(汗)。 不幸中の幸い後半意識を取り戻し、当時合格ボーダーライン(35点)ぎりぎりの37点で何とか1発で合格できました。 ただ家でやみくもに勉強しただけで、模擬試験も何も受けずいきなり本番試験に臨み、精神的余裕が全くなかったからです・・・(涙)。 特に試験本番前の1週間は仕事を休んで1日18時間も受験勉強していたため、こんな辛い事もう2度としたくない思いで、「今回の受験限りで、不合格なら別の道を歩もう!」と心に決め、背水の陣で臨んだ事が更に緊張に輪を掛けてしまったのです・・・(笑)。 「ダメなら、また来年受けよう・・・」てな軽い気持ちで受けたら、最初からスラスラ書けたのでしょうけど。 他人から見ても自分でも相当図太い神経をしているように思っていましたが、案外根は繊細なんですね・・・(笑)。 振り返って仕事に関しても、今トランクルーム、不動産仲介、音楽スタジオ、卓球場、自習室と5つの仕事を1人でしていますが、みんな極めること無く中途半端と言えば中途半端です・・・(笑)。 トランクルーム以外、それ単独だけでメシは食えません。 しかしこれが、逆にメリットなのです。 単独でメシが食えなくても全体でオーライですから、細く長く続けられるのです。 この「細く長く」というのがメチャメチャ大事で、経費の掛かる大企業ならとっくに撤退しているようなビジネスでも、零細企業でも工夫次第で上手に「拾える」のです。 まァどれか一つに集中せずに、バランスを取りながら満遍なくボチボチ仕事をやることによって、緊張せずそして客観的になれるのです。 決してアツくならず、いつも冷静な判断を下すことが、案外ウマイ具合に?仕事が回っているのかと思うのです・・・ 音楽スタジオだけがドラマーですので、どうしても楽器機材にコダワリを持ってしまう自分に、ブレーキとアクセルを調整するのに苦労しますが・・・(笑)。 まァしかしビジネスですから、精神的に乱高下しがちですが、それを上手くコントロール出来るか否かで経営者の器が問われます。 その器が「精神的な余裕」だと思うのです。 零細企業で借金が1億円もあれば、毎晩枕を高くして寝れないのが普通です・・・ 資産が借金の10倍の10億円があったり、利益率が高く儲かっていれば熟睡できますが・・・(笑)。 1%の才能のあるスペシャリストは別ですが、例えば殆どのプロミュージシャンやサラリーマンにおいて「これ1本(一筋)しかない!」「会社に人生を捧げる」というのは他人が見たら確かに美しいかも知れませんが、自分や家族の「幸せ&メシが食える」とはまた別次元の問題です。 冷静に考えたら「これに失敗したら、人生終わり・・・」では無く、他にいくらでも人生の選択肢があるのに思い詰める・・・コレだと悪循環に繋がります。 まァチャンネルや選択肢を1つでも増やすべく、プロミュージシャンは著作権で稼げる(守られる)作曲や作詞の勉強をし、会社は一勝面倒を見てくれませんのでサラリーマンは年収アップの為に独立(違う道)の可能性がある副業にも勤しむ(別のスキルも磨く)べしです。 ある意味、こういった「危機分散化」が心の安定や平安を保つのです・・・ 事実は1つ、考え方は2つ。 ポジティブに考えるか、ネガティブに考えるか・・・それは自分次第だと思います。 にほんブログ村  にほんブログ村 にほんブログ村  大阪府 ブログランキングへ​

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