2020/02/15(土)11:33
想定外の新型ウイルスが流行する不透明な時代こそ「多角経営(頭脳)」を!
中国発の新型コロナウイルスで日本経済が大変な事になっています。
特に中国人観光客に頼っていた大阪の観光業界や百貨店業界にとって既に大打撃を受けています。
これからジワジワとボディブローが効いてくるのが、壮大なサプライチェーンから成り立って日本経済を支えている自動車産業です。
今更ながら、これほど中国に依存していたのかと思わざるを得ません。
やはり一党独裁の共産国の中国に依存するのはリスクが多すぎます。
恐らく日本国民は薄々感じていたと思いますが、今回の事件で目が覚めました。
振り返って、我々零細企業経営のビジネスを考える上で参考になりました。
「1つの事に拘っていてはダメだ」と。
「1つの事」というのは、
・客先が1軒に集中している
・1つの商売だけ
という意味で、正に弊社の織物時代のビジネススタイルだったと反省している次第ですが、今回の事件でも「リスク分散」が如何に重要かと改めて確信しました。
サラリーマンでも「この会社もいつM&A(リストラ、左遷)でどうなるかわからん・・・」といった危機感をもって仕事をすべきでしょうし、会社は決して生涯を保証しません。
自分のこれまでに培った「社外でも通用するスキル」だけが生涯を保証します。
社内でしか通用しないスキルをいくら磨いても、いったん外の世界に出るとその厳しさに愕然とする事でしょう・・・
弊社の場合、B to Bで100%1社依存という織物時代の反省として、B to Cで多数の顧客(会員制)という5つのビジネスを展開していますが、トランクルームが本業でメインなので「もっとリスク分散すべき」だと。
具体的には「音楽スタジオ」をこれから1番力を入れます。
現在2室ですが、会員数が2000人(現在約1400人)を突破するであろう2年後にもう1室増設して、文字通りトランクルームと同じく「泉州エリア(堺市除く)でNO1」のリハスタを目指します。
トランクルームと音楽スタジオという両方のニッチマーケットで、泉州NO1を抑える事の意味は大きいと思います。
この両ニッチマーケットでは大手企業の参入はなく、多くは中小の集まりで、いくつかのチェーン店がある程度で1店舗あたりの規模が小さいので、弊社にとって「局地戦での勝機」は十分あるのです。
「卓球場」はアスリート志向のシニア層ではなく、これまでになかった初心者ファミリー層(卓球というよりピンポン)を新規開拓した事で自信がつきました。
こういう、ありそうで全く無かった新しいニーズをくみ取った・・・と。
「レンタル自習室」もWiFi付き完全個室というこれまでになかったスタイルで、受験生(大学、資格)だけでなくビジネスユース(レンタルオフィス、サテライトオフィス)も開拓する事によってボチボチ上向いています。
これからはわざわざ出社せずに、自宅近くのオフィス(シェア、レンタル、サテライト)でネットやテクノロジーを使って自由に働くというライフスタイルが増えるでしょう。
皮肉にも、大勢の人が集まる図書館の自習室はインフルエンザ等の感染リスクが高いので、完全個室の自習室へ・・・というニーズも。
まぁ、商売には何年も時間が掛かります・・・(汗)。
焦ってはいけません。
時間が掛かった分、一度付いた客はなかなか離れないものです。
起業して10年後には95%が倒産廃業する時代です。
10年後の5%を目指して、粘り強く商売を継続するのみです。
「不動産仲介業」は12年も継続していますが、なかなか骨の折れる割には儲からない商売です。
所詮他人所有の高額な不動産を取り扱う訳ですので、自分の思うように行かないのが普通です。
これ単体では成り立ちませんが、不動産業界の同業者から住宅の建て替えやリフォームといった時に家財道具に一時保管に弊社トランクルームにオファーが掛かります。
またトランクルーム、音楽スタジオ、卓球場、レンタル自習室を沢山のエンドユーザーと直接ビジネスしている関係で、「不動産屋もしている・・・」という認知度のアップが図れます。
織物時代は糸(織物)相場、株価、円相場、海外事情といった自分の努力以外の「想定外の事由」によって自社のビジネスが大きく影響を受けましたが、今は5つのエンドユーザー直のビジネスで全くそのような影響がないのが幸いです。
まぁ、20代のサラリーマン時代に新規開拓をドンドンさせられましたが、それも既存のビジネスをキープしながら、アイデアを一人で考え時間を新たに作ってましたので、帰宅が毎夜11時くらいになっていました。
ある時、上司に新規事業に専念させて下さいと言うと「アホか!」と一喝されましたが、やはり中小企業は余裕がないので新しい事は「従来の商売をキープしなら・・・」というのが鉄則だと身に沁みました。
という事で、「うちはコレだけ(コレしかない)!」とか、特定の客に頼り「お願いします!」なんて事とは無縁で、常に新しい客を探し、新しいビジネスを開拓(展開)するつもりで日々アイデアや戦略を練っています。
当たり前の事ですが・・・
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