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カテゴリ:中小企業の生きる道
最近の新聞紙上に、コロナでテレワーク化が進みアメリカの住宅産業が活況を呈している影響で世界中の住宅用の木材が不足しているという「ウッドショック」や、これもテレワーク化の影響でパソコンが世界中で売れている影響で自動車に回す半導体不足による自動車メーカーの工場ストップとか、コーヒー豆の主要産地であるブラジルで寒波があった影響でコーヒー豆の相場が急騰している記事が目立ちます。
これらを仕入れている住宅ハウスメーカーや自動車メーカーやコーヒーメーカーに多大な影響を与えます。 木材や半導体やコーヒー豆といった部品(モノ)が無かったり仕入れ価格が高ければ、従来通りのビジネスができなくなり、ビジネスそのものが他社に奪われて消滅する可能性もあります。 仕入先に左右されるなんて、恐ろしいですねェ・・・ 織物時代も布の原料である糸(綿糸、合繊糸)は、円相場や綿糸相場や原油相場に年によって左右され続け、織った布も「オッパ商品」と言われていた定番の綿織物も相場に左右され、縦糸に強度を付ける外注のサイジング工程もコンスターチの相場に左右され、24時間フル稼働の工場も電気代の値上げにビクビクしていました・・・(汗)。 織物時代は自分の努力ではどうすることも出来ない周りの相場に翻弄され続けましたので、トランクルームに転業した時に規模は小さくても「エンドユーザー直のビジネスをやろう!」というメインポリシーと共に、「仕入れに左右されないビジネス」というのも念頭にありました。 更に販売面でも国内の同業他社や輸出先での外国産と常に比較され続け、1円でも2円でも値切られるのが常態化していました。 確かに、単に布を織るだけで川下への提案力が欠けていましたし、国内外の競合相手が多すぎたのです。 まぁそういう2つの想いから、エンドユーザー直でわざわざ建てる必要のない既に建っている織物工場を活かした(改造コンバージョンして)トランクルームへの転業を15年前に決断したのです。 そして転業から10年目に、そのトランクルーム貝塚の別館1階にリハーサル音楽スタジオ「スタジオ0724」をオープンさせましたが、一般的なリハスタ経営は都会のビルのワンフロアをビルのオーナーから借りているものですが、それだと貸主であるビルオーナーとトラブルになってビルから追い出される可能性がありますが(契約解除)、弊社スタジオは仕入れに当たる建物は自社の建物なのでそういうリスクはないのです。 また土地オーナーとビルオーナーが違っていたり、リハスタ経営オーナー(スポンサー)が別に存在してリハスタ経営に4者が関わっていたら、宅建業法的にも民法的にもトラブルになれば話が更にややこしくなりますが、弊社リハスタは日本では非常に珍しく土地や建物の所有もリスタ経営も全て自社だけのシンプル経営ですので、トラブルの起こりようがありません。 一般スタジオユーザーには見えないそういった権利関係も、スタジオの安定経営という観点から考えれば非常に重要なのです。 世の中の物品販売のビジネスは大雑把に、部品メーカー、完成品メーカー、問屋、小売り、輸出入商社といった流通で成り立っていますが、その物販の枠組には入らないレンタルビジネスが弊社のポジションで、これを如何にキープするかがこれからの課題です。 30年くらい前の織物時代に、旧式のシャットル織機からメカトロニクス化が一挙に進んだ新式のエアージェット織機に設備を一新した時に、基盤のROMの件でオーディオ小僧時代によく通っていた日本橋の裏通りの電気屋さんで「このROM古いなぁ~コピーガードついてないで・・・」と言われました。 その時思ったのが、天下のトヨタの親会社が作った最新エアージェット織機を作るときに、そこまで部品(ROM)を何で最新にできなかったのかという疑問で、完成品メーカーの盲点を感じました。 結局、部品メーカーにとって1番の得意先は家電(パソコン)メーカーであって、自動車メーカーは2番手以降というポジションが原因なんですが。 という事で、織物時代の反省から、今のコロナ下でも仕入リスクがないレンタルビジネス(トランクルーム、音楽スタジオ、テレワーク室、卓球場)を何とかやっていけているのかなぁ・・・と思います(涙)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.08.01 10:46:14
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