2007/01/28(日)09:29
ストレンジ・デイズ
ストレンジ・デイズ 1995年アメリカ
監督キャスリン・ビグロー 出演レイフ・ファインズ、ジュリエット・ルイス、アンジェラ・バセット、トム・サイズモア
1999年、12月31日。犯罪が横行するロスの街は2000年を目前にして異常な狂騒に包まれていた。他人の体感を五感全てで追体験ができる禁制デジタルドラッグのディーラーであるレニーのもとに一枚のディスクが届く。
それは恐るべきことにアイリスを殺害した犯人がその様子を記録したディスクだった。
レニーの元恋人フェイスにも危険が迫っていることを知ったレニーはなんとかそのことを伝えようとするが...。
ちょっと暗めでスリリングな感じがお好みのキャスリン・ビグロー監督の作品。
ジャンルで言ったら何なんでしょうね?近未来?
でもとにかくこの作品は好きです。先がみえない展開と世紀末っぽい映像がとても刺激的です。興味を持った点は主人公ですかね。この主人公レニーは昔の恋人のフェイスをずっと思ってるんですよ。純粋な気持ちで。
でも歌手のフェイスはレニーになんかまったく未練もなく興味なし。久しぶりに顔を合わせてもそっけない感じです。今は街を牛耳ってそうなおっさんのクラブで歌ってるんです。おっさんの女として。要するにレニーが付き合ってた頃とはまったく変わってしまったんです。ツライですね~。
それでも危険が迫ってるということもあってガードマンに殴られ、外に放り出されてもフェイスに会おうとします。これがけなげというか、見てて情けない。
レニーは未練たらたらな男で一人部屋に帰ってもフェイスとの思い出の詰まった体感ソフトを何度も再生するわけです。この体感できる機械というのはようするにバーチャルな世界でのオナニーですね。セックスだけでなくなんだって体感できる機械です。
こんなのが現実に売り出されたら任天堂どころじゃないです。
で、レニーはその機械のディーラーで、あるとき一枚の禁断のディスクを手に入れてしまう。このことで世紀末の混沌の社会をあちらこちらと泳ぎ回ることになるんです。
フェイス役のジュリエット・ルイスのなかなかな歌声も聞けていいです(ねとっとした歌い方が妖しい)