イタリアでモロッコごはん

2004/12/26(日)09:27

リストランテ研修生活。

料理学校・リストランテ研修(17)

皆様ご無沙汰しております。 メリークリスマス、Buon Nataleでございました。 本日のフィレンツェ、動き回っているのは 外国人旅行客か、移民か外国人学生のみでございました。 バスも午後1時で運行終了。 街中それはそれは静かで、日本の元旦のようでした。 イタリア人は今頃みんな、マンマが腕に縒りをかけた御馳走に 舌鼓を打っている頃でしょう。 さてさて、私はやっと研修生活のリズムに慣れてきました。 友人達に研修先のリストランテの噂を聞くと、ずいぶんと評判が良い様子。 私はまだ食べに行ったことがなかったので どんな料理を出しているのか興味深々です。 リストランテは夜だけの営業なのですが 午前中にパスティッチェリア(お菓子)の仕込みがあるらしく 私はそれをどうしても見てみたかったので 朝と夜の1日2回通うことになりました。 朝の仕込みはパスティッチェリア担当のA氏と私の2人きり。 毎朝それはもう、目が回る程のスピードで 短時間で何種類ものお菓子を仕上げます。 「メモして!卵黄●個、砂糖●g、○○・●g、○○・●g、混ぜて!」 「ハイ、次!卵黄●個、全卵●個、○○・●gに温めた牛乳入れて混ぜて漉して!」 「ハイ、次!」 Delizia、自分が何を作っているのかさっぱりわからないうちに A氏の手によって次々とお菓子が出来上がっていきます。 「ボクは日本からくる日本人学生にお菓子を教えることもあるんだ。」 とA氏。 「えーっ!そうなんですか?  その日本人達はイタリア語解るんですか?」 「全然。通訳がつくんだ。」 「スゴイですねぇ。」 なんと!先生ですと! 「ハイ!次!卵黄●個、○○・●g....」 「これ全部洗い場持って行って!アレ、ミキサーにかけて!」 のんびり喋る間もなくガンガン指示が飛びます。 「ハイ、終了!調理台キレイにして、家に帰るぞ!」 毎朝こんな感じで2~3時間がアッという間に過ぎます。 この間に食品卸業者が次々と訪れ A氏はオーダーしたものを確認しながら業者にカフェを淹れてあげたりしています。 お菓子の在庫が間に合っている時は パスタフレスカ(手打ちパスタ)の仕込みをしたり 夜に使うカルチョーフィの下準備をしたりします。 ある朝、日本人女性がA氏に会いにいらっしゃいました。 彼の通訳の方らしく、挨拶を交わした後、 「お菓子職人になりたくて研修なさっているんですか?」 と質問されました。 「と、とんでもございません。  私は趣味でお料理学校に通い出したら研修が必須で  ここに送られてきたんです。」 「まぁ、それはラッキーだと思ってください。  このA氏、とても優秀な方で、お金出して習おうとしたら  とっても高いんですよ。」 ですってよ! ラッキーですってよ! でもスローな研修生Deliziaは、A氏のスピードについていくのが精一杯で まずは現場慣れしないことには、 学ぶこともままならない状態なのでした。トホホ。 A氏と作ったイチゴとラズベリー、ブルーベリーがのったトルタ。 素晴らしい色のコントラストを撮ろうと カメラを用意している間に、A氏が粉砂糖を振りかけてしまい真っ白に...。残念。 精神的に余裕が無かった今週、 仕事中に写真を撮ることもできずに やっとのことで撮った一枚です。  

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