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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:料理学校・リストランテ研修
今週はテスト続きでボロボロになったDelizia。
水曜日 衛生学の口頭試問。 木曜日 衛生学の口頭試問。栄養学の筆記試験。 金曜日 HACCPの筆記試験。 テスト範囲は、今まで勉強してきたこと全て。(冷汗) 今回のテストは最終試験前の期末テストとでも申しましょうか。 最近忙しくしていたので、あっという間に水曜日がやってきて 口頭試問が始まりました。 「私が最初にやります!」 と躍り出たのは前回のテストで泣いていたロザリア。 プレッシャーに耐えるのが誰よりも苦手な彼女は いち早くこの緊張から開放されたかった様子。 お題は自分の好きなことを話して良いとのことで 「食品の保存」について話始めたロザリア。 緊張のあまり声が震えています...。 彼女が話したことについて、先生からバシバシと質問が飛びます。 すると、ロザリアが答えるよりも先に まわりの誰か数人が答えています。 え? 何回先生が「ロザリアに」質問しても まわりの誰か数人の口から「思わず」答えが出てしまっています。 「皆さん、これじゃぁテストにならないじゃないですかっ! 関係ない人は黙っていてくださいっ!」 口から先に生まれてきたイタリア人。 どうも沈黙は苦手なご様子です。 その後はシ~ンと静まりかえった教室で さらに緊張感が高まった中での質問攻め。 「長期保存可能牛乳の賞味期限は?」 「3ヶ月です。」 「3ヶ月を過ぎると飲んではいけないのですか?」 「いや、3ヶ月と10日経っても飲んでもいいと思いますが その後の保証はしていないと...。」 「では賞味期限以降、牛乳に何か変化が生じるのですか? 真空状態の下での微生物の状態を説明してください。」 突っ込む先生。 震えながらたじたじのロザリア。 こんな恐ろしい、イタリア人も震える状況で どうする?Delizia! 体がだんだん冷たくなってきました。 手のひらを見ると真っ白です。 みるみる貧血状態に陥るDelizia。 手は小刻みに震え始めました。 その後もみなさん、素晴らしい回答っぷりを披露して だんだん時間も迫ってきました。 水曜日にやらなければ木曜日に持ち越すこともできます。 「次はどなた?」 舐めるように先生はみんなの顔を見回します。 どうしよう。 明日に持ち越すのはどうしても避けたい。 今日コレを終わらせないと 今晩、栄養学の勉強に集中できないし。 でも怖い。怖すぎるぅ~。 また次の人が始まり...。 終わり...。 「あ、あの、私やってみます...。」 勇気を振り絞って一言切り出してみたDelizia。 「微生物による食品の腐敗についてお話します。」 「ハイ、どうぞ。」と先生。 「食品汚染は、生物学的汚染・化学的汚染・物理学的汚染の3種類あり 微生物による食品の腐敗は生物学的汚染に含まれます。」 .....。 .....。 えっと...。 この後、微生物について話を展開していかなければいけないのですが 頭混乱状態に陥り、言葉が出てこないDelizia。 ふと思い出し 「微生物には、細菌類・酵母菌・カビ・ウィルスの4種類があります。」 ....。 .........。 .............。また長い沈黙。 ....話が展開されないので、先生もつっこめません。 「細菌類の増殖に大きく関わる要素は 栄養素・水・温度・酸素・pH で....」 ここでようやく先生が質問できる段階に。 「細菌類の繁殖を抑えるための食品の乾燥方法は?」 「えっと、日光や特殊乾燥機による乾燥と、凍結乾燥と...」 「もうひとつは?」 え?もうひとつあったっけ...。う~ん... 「あ、濃縮!です。」 「凍結乾燥の工程は?」 と、まだまだ続きますが 何せノロノロと時間がかかりすぎたDeliziaの回答。 水曜日最後の回答者だったのですが 終わった後の先生の評価は.... 「あなた、明日もう一回ね。」 撃沈。 こういった形の口頭試問って、 もしかして生まれて初めてだったかもしれません。 自分が人前でどれだけ話せるかを 少しでもわかっただけで、恐怖からは開放されました。 翌日は、みんな、私のレベルもわかっているし ずいぶん気楽に回答することができ、 先生からのつっこみも激しくなく平和に終わりました。 久しぶりに緊張したので ドッと疲れた一週間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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