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イタリアでモロッコごはん

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Delizia

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2008/04/13
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テーマ:海外生活(7380)
カテゴリ:フィレンツェ大学
圧倒的に日本人に欠けている技術
それはプレゼンテーション能力ではないだろか?


私が大学生活を送る上でいつも痛感してきたのは
人前で喋る技術に劣っていること。


こんな私にピッタリな授業が華々しく終了した。


この半年間毎週月曜日午後4時間ブッ通しで行われてきた
スパルタプレゼン入門の授業。

この授業では与えられた資料を読み込み
翌週に手書きのOHPスライドと共に
みんなの前で資料の内容を全員の前で説明する。


パワーポイントの時代になぜOHPの古典的なスライド使用?
と教授に疑問を投げかけると
「山の中のノマドに何か教える時にパソコンがあるとは限らないでしょ!
 どんな風に紙に書けば効率よく人の頭に入っていくかを学ぶのが目的なの!」


初期の頃、スライドを作ったことのない私達は
びっしりと細かい文字で、説明したい内容をスライドに書き込んでいた。


これでは聞いている人は
何について話しているのかさっぱり解からず...。


毎回教授から「こんなんじゃダメ!」と言われ
回を重ねるごとに、スライドに書かれる文字は減っていき
要点3行程のスッキリとしたスライドに修正されていった。


次!話し方。

下を向いて原稿を読みっぱなしでは
聞いている人のココロは掴めない。
目線は聴衆を見回すように。

棒読みでは何を話しているのか理解できない。

緊張して早口になってしまうと非常に聞きにくい。


こういったポイントを、聞いている学生は
チェックシートを手元に置いて評価していて
発表者のどこを修正すべきかを発表後すぐに伝えてあげる。


こういった内容を繰り返し
クリスマス休みには鬼の小論文作成の宿題が課され
休み明けすぐに小論文についてプレゼン。


その後は3グループに分かれてプロジェクトが組まれ
今年教授から課されたお題は「アルコール」について。

私のグループは、ある中学生のクラスにアンケートを配って
アルコール(お酒)についての経験や知識について調査し
それについて発表することになった。


こういったアンケート作成や調査分析は
この教授(保健所勤務)の得意分野で
彼女は日々こういったプロジェクトに取り組んでは
結果をまとめて発表している。
もちろん栄養士にも必要な技術だ。


この授業の総決算は3グループまとめての発表会となる。


昨年はお世話になっている栄養士や、2年生の栄養士学科の学生、
ペルージャ大学の栄養士学科の学生など
沢山の人が招かれてフィレンツェ大学の講堂で発表会が行われた。

私も昨年は2年生の学生として参加したけれど
3年生のみんなのほとばしる緊張がこちらにも伝わってきて
来年私もこんな風に聴衆を前に喋らなければいけないのか....
と恐れおののいていたら、すぐに自分の番がやってきた。


しかも、今年はイタリア栄養士会の学会が
調度4月にフィレンツェで開催されるとのことで
そこのプログラムに組み込んでもらって学会発表させてもらうという...!


そこにはペルージャ大学、モデナ大学の学生や教授もご招待しているという...。


あまり大々的にしないでほしいのに、なんてこったい。



そして容赦なく学会発表が決行された。
ホテル・ヒルトンを会場に行われたこの学会では
さすがにOHPスライドは恥ずかしく、
パワーポイントの資料をビデオプロジェクターで投影した。


さて、スパルタ教育されたイタリア人学生は
言葉につっかえることもなく
素晴らしい話しっぷりで聴衆のココロを掴んでいる。



ヒルトンのミーティングホールは
私達学生が座る長テープルがステージに組まれ
プロジェクターはそこからリモコンで操作できるようになっている。

アシスタントの人も2人働いていて
質問者用マイクを手に、何かあったらいつでも動けるよう待機している。






一体私はどうなるのか...。


当日の朝、最悪の事態を予想して
自分の原稿を、フレーズごとに蛍光ペンで色分けした。


これでワケわからなくなっても
取りあえず何も考えずに、フレーズに沿って読み続ければいい。



私の番がやってきた。


自己紹介して、意外と落ち着いて話はじめられた。
スパルタ教育で叩き込まれた通り
聴衆をみまわして、早口にならないよう
大きな声で話しを進めた。


が、予想していた通り
中盤からワケわからなくなってきて
最初の頃保たれていた「話し方」のコントロールがきかなくなる....。



スライドのリモコンは
隣のD君がボタンを押して進めてくれているので心配ない。



私は、頭の中が真っ白になりながら
自分がどのように話しているかも把握できないまま
ただただ、手元の原稿の蛍光ペンの色を頼りに読み進めた。



なんとか終わりの挨拶をして
拍手が聞こえた。


終わったみたい。



向こうの方に座っているAちゃんが
「良かったよ!」
と目配せして言ってくれた。


でもなんだか会場はざわめいているような...。


隣のD君が
「Delizia、途中ね、
 VALUTAZIONE を VARUTAZIONEって言ってたよ。」

どうやらコントロール不可の状況で舌を巻いてしまったらしい。
日本人が陥るLとRの発音の混同だ...。

「LとRの差でなんか変な意味になっちゃうとか?」
心配してD君に尋ねると

「あはは、そんなことないけど、舌巻いちゃったんでみんなの笑いを誘っただけ。」

どうやら、みんなウケていたらしい。




学会の最後に、栄養士学科のコーディネーターB女史から
みんなへの賞賛の言葉をいただいた。


そしてそれに付け足して

「特にD君のステキな黄緑色のジャケットと
 Deliziaのガッツに拍手を送ります。」

ですって!

この日D君は、他の誰にも着こなせないような
ハデな黄緑色のジャケットを涼しげな顔で羽織っており
その脇で必死の日本人Deliziaが舌を巻いていたのだ。


聴衆の皆さんから大きな拍手をいただき
なんとも言えない満足感に浸りながら
スパルタプレゼン道は学会発表をもって締めくくった。



外国の地だからこそ
恥をかきながら学んでいく。


「学びたい精神」は不思議なことに
歳をとるごとに増していく...。



























Last updated  2008/04/18 09:03:06 PM
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 Delizia@ Re[1]:モロッコの掟~産後編~(07/25) くんみさん はじめまして。ご訪問あり…
 くんみ@ Re:モロッコの掟~産後編~(07/25) レモンの塩漬けのレシピを探していた通り…
 Delizia@ Re:おひさしぶりです(07/18) bunさん >しばらく覗いてない間に、お二…
 bun@ おひさしぶりです しばらく覗いてない間に、お二人目を産ま…
 Delizia@ Re[1]:私の大好物。(07/18) 夏の大空さん >だんなさまの作で暮れる…

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