イタ車に１０年超・・・いろいろ勉強になりました

ＭＮＰが始まって得をしたのはＡＵだけ、というのは予想通りで、
１０年以上ドコモを使ってきたオイラも、始まったらＡＵにしようと数年前から思ってました。
その割には、始まったときには携帯なんかどうでもいいやな気分。不思議なもんです。

一月ほど前、ようやくその気になりかけて電器屋へ出かけて一通り見たんですが、
どうにも購買意欲の沸くものが無い。
オッサンが数万も出して買って持ち歩くに相応しいようなもんが、一つくらいあってもいいだろに。
Ｊフォ・・じゃなくてボーダフォ・・じゃなくて、えーとなんだ・・・ああ、ソフトバンクか。
状況変わらず。
一気にしぼんでいく「その気」
その気も無く一応見に行ったドコモコーナーにコイツはあった。

Ｍ７０２ｉＳ
今どき珍しいペラッペラに薄っぺらたいボディ。
ざらついた質感のつや消し黒塗装の美しいことよ。
手にとって見る。
おっ！触った瞬間に分かるパネルの剛性の高さ。プラじゃねえ。
プラじゃパネル自体に厚み必要でこの薄いボディの実現は難しいか。当然だな。
他のシルバーと強烈な色味のピンクはツヤツヤで、触るとヒンヤリする。
塗装じゃなくて、アルミに陽極酸化処理（アルマイト）ですな。
オイラはやっぱりこのつや消し黒塗装だな、と開いてみる。

おお！
ボタン部分はこれはステンか。
押すと、ほぼ普通のゴムっぽい感触。極薄のステン。
ペラペラのステンレスプレートに文字部の切り抜き。電鋳ですかな。
シェーバーの外刃ほどではないにしても、なかなか緻密な作り。
漆黒のボディを開くと現れる、ステンレスの鈍い輝き。
そのコントラストのすばらしさよ。
おっちゃんはこういう携帯が欲しかったんだよ。
「その気」一気に復活。これくれ！
電話屋なんかもうどこでもいいや。

買って電源入れたらこんな風に光る。

ムラの無い均一な光りかた。有機ＥＬを使用とのこと。
これぞ適材適所。
最近は何にでも使われる青色ＬＥＤの照明、青と言う波長の短い光ゆえにメガネのレンズ表面でさえ散乱しやがるのか、滲んで見えてどうにも好きになれんのよね。
このライトブルーの照明は目に柔らかくもキレイ。
なんか行き届いてるなあ。

不満点も挙げとこう。
ヒンジ部のガタがやや大きいこと。これだけだ。
しかし、これ一点でかなり印象を下げてしまってる。もったいない。
そこにカメラが仕込まれてるのが一因ではないかと思われる。
いっそカメラ無しで、ヒンジ部をもっとしっかり作れば満点でしたね。
だいたい、今どき１００万画素のＣＭＯＳカメラなんて誰が使うんだよ？
ＱＲコードも読めないとなれば、使い道は皆無だ。要らん。

テレビやＧＰＳ、クレジット機能に高画素カメラ・・・そういうのは一切無しだが、個人的になんら問題無し。
それらと引き換えにこのボディを手に入れたと思えば、価格も安くてむしろ得した気分。
使わない機能を持ち歩かないという気持ちよさ。
良いデザインとか良いプロダクトってのは、こういうのを言うんじゃないかえ？
日本の電話屋や電話機屋のデザイン担当の人らには、こういうの見て勉強して欲しいもんです。
機能てんこ盛りでごつい携帯だって、ものの分かる大人がちゃんとデザインすれば、もう少し、なんとか・・ねえ。


ふと気付いたんですが、これと似たのを既に持ってた。

ソニーのデジカメ、ＤＳＣ-Ｔ９。
特に黒が好きとかってんじゃないつもりだけど、いつしかこういう好みになってきてたのか？