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ヒストリック・オートモビル・フェスティバルも今年で10回目。
そのうち、たしか5回か6回くらい行ったオイラですが、行くたびになんか低調になってきてる気がするのはオイラだけなんだろうか? 今回も、まあ台数はたくさんいたんだけど、車種が毎回減ってきてるような気がする。 なにせ今回はランチアはフルビアが一台だけ。 かっこえ~ これもリバイバル車が出るんだよなあ。 しかし、ストラトスも037も居ないのは寂しいなあ。 そんな中、今回の目玉とも言うべきのがこれ。 ポルシェの356ライトメタルクーペ。 904、906、910、917・・・ その後連綿と続く栄光のレーシングポルシェの始祖ともいうべき存在。 ポルシェのオーナーやファンにとっては御神体ともいうべきシロモノでしょう。 風情たっぷりの後姿。 見よ。 地に落とす影さえも神々しいではないか。 それなのに。ああ、それなのに。 オイラくらいの年齢とおもわれる男二人組みが、この車を見ていた。 やがて一人が車の前に立ち、もう一人がカメラを向けた。 人様の車の前に立った自分の姿を写真に残したいという心情がいまいち理解できないのだが、まあそれはいい。 車の前に立った男は、それだけでは満足できなくなったのか、なんと軽く車にもたれ掛かったではないか。 そしてカメラのほうを見る。 呆れた。 近くに居たポルシェジャパンの人も変な顔をしている。 変な顔をするだけじゃなく、注意すべきではなかったか? ライトメタルクーペ、その名の通りボディパネルはアルミだ。 ペラペラのアルミなんてのは、僅かな荷重で簡単に変形し、戻ってこない。 修正は容易ではない。ていうか現実には殆ど不可能に近い。 新幹線のボディは近くで見るとボコボコだが、簡単に直せないからそのまんまだ。 台所で使うアルミホイルをくしゃっとして、元に戻せるか? お前、戻せんのかよ? いやいやそれ以前の問題だ。 これは街のディーラーにやってきた新型車ではない。 それならシートに座ってハンドル握ったり、あちこちのスイッチをいじってみたり、見てもなんも分からんくせにボンネット開けてエンジンルームを覗いたりすればいい。 どうせこれから何万台も作られ売られるんだから。 しかし、こいつは元々何万台もあるわけじゃなく、今後その数が増えることは絶対に無い。 南アフリカ辺りを掘れば実は幾らでも出てくる宝石なんかより、遥かに貴重。 わざわざ金払ってこんなとこに来るようなヤツなら、畏れ多くて寄り掛かったり出来ないはずだ。 奴にはこれから体のどこかに人面瘡ができたり、目が潰れたり、チ○コが腫れ上がったり、いろいろと罰が当たることだろう。 いやいやいやちょっと待て。 歴史的意味とか市場価値とか車種とか以前に、人様の車に寄り掛かったりしていいわけないだろ。 勝手に触っちゃいかんに決まってるだろ! 500も「お手をふれないでください」と、手以外はひらがなで書いてあるにも関わらず・・・ 結局こうなった。 こういう、企業が持ち込んだ車だけではなく、多くの個人参加者たちの車も同じような危険にさらされていた。 写真に納まりきらないからと、後ろも見ずにカメラ構えたまま後退する奴。 肩にかけたカメラバッグの存在をすっかり忘れて、狭い車と車の間に入り込んでいく奴。 あいつら、本当に車が好きなんだろうか? 車に対する愛情も、古い車を維持しているオーナーへの敬意も全く感じられない。 それ以前に非常識だわな。 オイラがもし1952年型ランチア・アウレリアB20なんてのを持ってて、このイベントに参加したとしても、一度で懲りて二度と出ないだろう。 年々低調な感じになってきてるのも、当然かもしれない。 前売り2000円のチケットがあればパドックにも行けて、一部の柵で閉められた所を除いて、ガレージにも自由に出入りできる。 間近に見れて排ガスの匂いまで嗅げる非常にありがたいイベントだが、もう少し規制すべきなのかもしれない。 ものすごく残念なことだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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