イタ車に10年超・・・いろいろ勉強になりました

2008/01/30(水)00:15

CT体験記

午後3時過ぎの病院はやたらと空いてて、スムーズに事が運びました。 待合でゲホゲホ咳する人とか居ないのも良い。 待ち時間ほぼゼロでCT室に入った。 そこはやたらと広い空間で、奥には大きな窓を備えた壁で囲まれた別室があり、 数人がそこに居てなにやら作業している。 装置は思っていたよりもやや大きく、見た目はドラム式洗濯機のようだ。 シーメンス製で、外装はアイボリーがかった白のプラスチックで覆われている。 スライドする寝台に横たわり、撮影開始。 巨大なドーナツが近づいてくる。 外装のプラスチックにはレザートーン塗装なんかしてある。 でっかい外装パネルに、なんという無駄なことを。これ高いんだろうなあ。 ドーナツの入り口上部に光っていた赤いLEDが消えた。 そこに目をやると、コインを2枚並べたほどの開口部があり、そこから内部が覗いている。 頭8ミリのボルトが4本、締め付けチェック時のエンジ色の塗料が塗られている。 舞台裏丸見え、高い機械にしてはお粗末な処理だなあ。 などと思ってたら、ブーンという回転音と共にその開口部の下部にレーザー光のような光が走り始めた。 プラズマ切断機のプラズマのような色だ。 CTってようするにX線撮影だよな? あの光はいったい・・・ 「息を吸って・・そのまま止めてください」 ああ、はいはい。 動いちゃいけないので目だけ動かして見える範囲を観察した。 ドーナツの入り口から10センチほど入ったところに、透明もしくはライトスモークのアクリルで出来た幅10センチほどの窓のようなものがぐるりと一周していて、その中を何かが光りながらぐるぐる回っているようだ。 あの開口部から見えた光は、これがちょっとだけ見えてたものだろう。 ほんの少しだけ漏れてくる光が筋状に見えるために、細いレーザー光のように見えたんだ。 やっぱり、あの開口部の処理はもう少し何とかしたほうがいいな。 あっという間に2度の撮影が終わり、3度目は造影剤を注射しての撮影ということでお注射。 「今回が初めてなんですよね?」 「はい」 だから優しくしてね 「初めてでなんですけど・・・」 ダイナミックだかパワフルだか、そんな名前の一番強力な造影剤を使うのだそうな。 「注射も太くて、ちくっとします」 初めてなんだから痛くしないでよう。 「これを打つと体が熱くなったように感じます」 「でも20秒ほどで納まりますから」 体質によってはめまいや吐き気がしたりするそうです。 注射後少し経つと、たしかに熱くなった。 胸の辺りに小さな火がついた様に感じたと思ったら、その後急速にカーッと来た。 うおー!なんじゃこりゃあああ!熱い!!! その状態で「息を吸って・・そのまま止めてください」 その息を止めてる時間の長いこと長いこと。 体は尚も温度を上げているように感じる。 前回の診察時に受けた説明の、稀に意識を失う人が居ることとか、数万人に一人ほどは命を落とすこともあり、この病院でも例があるといった話が頭をよぎる。 「楽にしてください」と言われたときは、鼻だけじゃ間に合わず口あけてフハーっと息吐いたよ。 その後しばらくは体が熱く感じたが、やがてそれも納まり無事終了。 あの造影剤、強烈だったなあ。 スーパーサイヤ人にでもなっちまうかと思った。 薬品の恐ろしさを肌で感じる体験でした。

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