2007/03/25(日)09:16
泣いた親父
娘の卒園式があった。
私はなんと父母代表の謝辞を述べる大役を任されていた。
卒園式では娘の成長した姿を見ながら静かに涙を流すだけのつもりだったのだが、
これまで園の行事でこれといった役目をしていなかったので断れなかった。
引き受けたときはメモを見ながら適当に話せばいいと簡単に考えていたが、
保育園に預けられている過去の謝辞を見て、これは大変なことになったと思った。
蛇腹状に折り畳まれたられた紙に、長文の謝辞が毛筆で書かれていてた。
ずっと保育園に残るのならば、適当なんかじゃ済まされないと思った。
それから過去の謝辞や、ネットに公開されている謝辞を参考にして必死に考えた。
これまでのことを思い出しながら何度も何度も書き直した。
色々な事が思い出され、書きながら涙が流れそうになった。
何とか書き上げた謝辞は、妻の姉のご主人に筆で書いていただいた。
そして当日。
私は謝辞の緊張のため涙を流している余裕は無いんじゃないかと思っていた。
しかし、それは甘い考えだった。
卒園生一人一人が卒園証書を受け取る姿を見ていて、涙が流れ始めた。
娘の姿に感激するどころか、ほかの子供たちを見ていて泣けてきた。
私の娘と同じ小学校に行く子は23人の内7人しかいない。
どの子にも思い出があって、この子たちにもう会えないと思うととても寂しくて悲しくて堪えられなかった。
特に、娘にとって初めての友達だったことねちゃん。
いつも元気いっぱいで明るくて、娘を引っ張りまわしていたことねちゃん。
そのことねちゃんが泣きじゃくっているのを見て、私の涙腺は完全に壊れてしまった。
その後の私の謝辞は、言うまでも無くボロボロだった。
きっとその場にいた人間の中で一番泣いたんじゃないだろうか。
ちなみに娘はちっとも泣いていなかった。