心と頭を発育させる絵本の紹介

2005/11/02(水)21:43

絵本「バムとケロのにちようび」 島田ゆか

絵の綺麗な 絵本(6)

 ブルテリアのような犬「バム」は、同居しているいたずらっ子のカエルの「ケロ」がどんなことをしようが怒ることのない寛大な心の持ち主です。  この絵本でわかるように、「バム」はとっても綺麗好きでお料理上手。(見た目はそうは見えないのですが・・・。)  この絵本では、「バム」の一番得意とするこんがりドーナツを作る様子が、綺麗な色彩で描かれています。  ある雨の日、お外へ出かけられないので、おうちで読書しようと思い立ったバム。  でも、部屋を見渡すとケロが散らかし放題。  仕方ないので、まずは部屋をお掃除することから始めます。  きれいにきれいに・・・。やっときれいになって、次はおやつを作ろう、と思ったところに、外から帰ったどろんこびちゃびちゃのケロちゃん、登場。  また部屋中汚され・・・と、落ち着いて読書できるまで、さまざまな出来事が待ち受けています。  うちの下の1歳になったばかりの子が、今まさにケロちゃん状態なんです!  片付けても片付けても、横からまた散らかす・・・。  そんなに手がかかっても、かわいくて仕方なく、怒る気になれません。  きっとバムもそういう気持ちなのでしょう。  また、この絵本は隠しキャラも楽しめます。  耳が3本あるうさぎが片隅によく登場します。それは「おじぎちゃん」。  すごくちっちゃな犬もよく見かけます。これは「ヤメピ」。 同じ作者の絵本キャラの「ガラコ」も登場しています。 そういうのを探すことの楽しさや、例えば同じ額がかかっていても、微妙に絵が違っていて、物語になっていたり・・・。  そうそう、この絵本にね、以前紹介した「マトリョーシカ」人形があるんですよ!  これは私個人的に笑えました。  とにかく、色彩の美しさと絵の楽しさ、そういうので付加価値大ありのお得な絵本です。  追伸ですが、作者の島田ゆかさんはカナダ在住ですって。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る