今回のバラの冬剪定は…
「シュラブローズ(半つる性)」をやります!
(^^♪
愛好家が多いバラは特に剪定に関するウンチクが多いので、ここではあくまでも私のやり方・考え方をご紹介します。
特にシュラブローズは、
・ 枝を伸ばして壁面やオベリスクなどに誘引する方向性
・ しっかり切り詰めて高さを抑えてフロリバンダやHTローズのように仕立てる方向性
の大きく2タイプかと思います。
私はいつも後者の方をやっていますので、今回もそのようにしていきます。
どのタイプも共通の考え方としては、
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前提:葉は全部落とす
① 枯れ枝はカット
② 細すぎる枝もカット
③ 大輪系は鉛筆太さ以上を残す
④ 中輪系は割り箸の太さ以上を残す
⑤ 小輪系は…その品種・枝ぶり見て決める(笑)
⑥ 交差枝は細い方の枝をカット
⑦ 残った全ての枝を見て、下から2つ目の芽を目安に、外向きの花芽を見つける
⑧ ⑦で最も高い位置で、芽2つを残してカット
⑨ 全体のバランスを見ながら、山型になるように芽を1つ以上残しながらカット
⑩ 残す枝がない幹・花芽がない枝や幹は、根元からカット
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以上!
シュラブだからって、別にそこは私的には変わりません!
(*^^)v
今回はロサ・オリエンティスのシュラブローズの名花「シャリマー」を例にしたいと思います。
こちら↓剪定前

しっかり葉が残ってて全然休眠してないけど…
もう1月になったので、やっちゃいます。
この夏カミキリムシに2度やられてどうなることかと思ったけど…
早期発見のおかげで無事ここまで大きくなりました。(#^.^#)
葉は全部落としました。
まだ株が若いので、枯れ枝はありませんでした。
シャリマーは割と大輪なので、目安として鉛筆太さ以上の枝を残すようにします。
明らかに細い枝を根元からカット↓

これも細いのと、あんまり真横に枝を伸ばしたくなかったのでカット↓

残す枝も、鉛筆太さ以上になるポイントまで切り詰めます。↓

このとき、上向きの芽があるので、その先でカットしています。
基本的にひとつの枝に芽を2つ残した上でカットするようにし、かつ全体バランスを見ながら切り詰めていきます。
そして、完成はこちら↓

なかなかバッサリの強剪定!
全体の1/3~1/4くらいまで切り戻した感じになりました。
シュラブローズの代表格:「ナエマ」はちょっと特殊で、
枝を伸ばすと1季咲き、枝を切り詰めると4季咲きになるようで。
そうでなくても、ろくろ首ナエマと言われるほどステムが長い特徴があるので、花を楽しむなら切り戻しは大事になります。
我が家では、上記方法で1/4まで切り戻ししました。
枝が真っ直ぐ直立するようなタイプ(我が家では「クイーン・オブ・スウェーデン」)のシュラブは幅をあまり取らないので、上方向に伸ばしていいなら控えめの剪定でもいいでしょうし、高さを抑えたいなら上記方法で抑える感じでいいと思います。
剪定し終わったら、カルスメイトなどの保護剤で切り口の保護をお忘れなく…
(#^.^#)

カルスメイト 150g 富士薬品工業 せん定 接木 切り口 傷口の保護 木肌になじむ茶褐色