でんきやかん

2015/01/27(火)20:27

瀬戸内海にはクジラが棲んでいる

昨日、瀬戸内海で重さ30tを超えるザトウクジラが目撃されたそうだ。 目撃された海域は今治市と広島県尾道市を結ぶしまなみ海道近くだという。 今治海上保安部によると、この辺りの瀬戸内海でクジラが発見されるのは極めて珍しいという。 想像だが、シャチから親クジラが子クジラを守るため、浅い海域がある安全な瀬戸内海に逃げ込んだのかと思った。しかし、どうも違うようだ。瀬戸内海ではクジラが子育てをしている。 今回はクジラが何のために瀬戸内海に現れたのか、その答えは約1時間後に、近くの瀬戸内海で100頭近くとみられるイルカの大群も目撃されたからだ。イルカの大群は瀬戸内海ではめずらしくないが、ザトウクジラも瀬戸内海を生殖回遊している。 つまり瀬戸内海はザトウクジラのすめる海だった事になる。瀬戸内海のクジラは永い間、研究者の視野の外にあった。誰も調査していなかっただけである。 今世紀初め、クジラは瀬戸内海からこつ然と姿を消した。それが帰ってきていたのだ。 明治三十五年四月、現在の三豊市詫間町生里で「一頭の大鯨が浜に跳ね上がった」珍事を伝えている。<鯨の種類は高松鯨にて長さ二丈(約六・六メートル)余。他の大鯨に追われたるか>。 高松鯨とはシャチであり、他の大鯨とはザトウクジラではなかったか・これが最後のクジラの目撃情報だった。

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