でんきやかん

2016/01/29(金)16:58

ジカウイルス

8月のリオデジャネイロ五輪で大勢の日本人が渡航するとすればジカウイルスが日本にも入ってくる。 世界保健機関(WHO)は28日、米大陸でジカウイルスが「爆発的に」広がっており、感染者が最大で400万人に達する可能性があると発表した。ジカ熱は、妊婦が感染すると胎児に「小頭症」と呼ばれる先天異常を引き起こすことが強く疑われている。 小頭症にかかった胎児は、頭部が異常に小さい状態で生まれる。ブラジル保健省によると、同国における小頭症の発症例はかつて年間平均163件だったが、ジカ熱の感染拡大が始まって以降、3718件を超える疑い例が報告され、すでに新生児68人が死亡したという。 蚊が媒介するジカウイルスは1947年、ウガンダで初めて確認されたが、ヒトが感染すると「軽度の」症状が出る程度で、これまでほとんど問題視されてこなかった。チャン事務局長は、「今日の状況は劇的に異なる。警戒レベルは極めて高い」と述べると同時に、同ウイルスが「ギラン・バレー症候群」と呼ばれる神経障害と関係している可能性もあると述べた。 これまでは主にアフリカ、東南・南アジア、オセアニアなどで感染者が確認されていたが、中南米では感染例はあまり見られなかった。中南米で感染が拡大した要因としては、人々のウイルスへの耐性が弱く、気温や湿度の影響でネッタイシマカのような媒介する蚊が広く生息していることが挙げられる。 蚊がジカウイルスの混じった血を吸い、その蚊が他人を刺すことで感染が広がっていく。3~12日の潜伏期間を経て、発熱や発疹、筋肉痛や疲労感などの症状が出る。デング熱などに比べて症状が軽く、4人に3人は感染自体に気付かない。重症化や死亡例の公式報告はない。

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