でんきやかん

2020/06/04(木)02:10

日本人は安易に中国を選択すべきではない

中国政府がコロナウイルスの武漢での拡散を隠したことは周知の事実である。 「中国は新型コロナウイルスのパンデミックを隠蔽することによって全人類への罪を犯した」 この言葉を発したのは、イタリアの前副首相で右派有力政党「同盟」の党首(書記長)、マッテオ・サルビーニ氏である。 米国の有力新聞ワシントン・ポストは、4月中旬の「中国に対して怒っているのはトランプ大統領だけではない」という見出しの記事で、サルビーニ発言を詳しく紹介していた。ヨーロッパでも、イタリアのメディアに加えてイギリスやフランスの新聞、テレビなどがその発言を伝えている。 中国の習近平政権が当初、新型コロナウイルスの感染拡大を隠し、感染の状況などについて虚偽の情報を流していたことに対しては米国でも多方面から非難が浴びせられている。 中国の全人代(全国人民代表大会)の最終日の5月28日、「香港版国家安全法」「香港国安法」が可決された。国家安全条例は、香港を拠点に中国の民主化を企む勢力を一網打尽にできるという法律だ。 香港には基本法と呼ばれる香港の憲法に相当する法律がある。英国統治下から中国に返還されたときにつくられた法律で、香港の「一国二制度」を担保するものだ。 この基本法には中国の民主化を将来的に期待する英国と、香港の中国化を望む中国の思惑を反映した内容がともに含まれている。 香港では西側の“工作員”が活動し、中国本土から邪教として迫害され追い出された“法輪功学習者”や、文化大革命、天安門事件で迫害されてきた人々も逃げ込み、定着している。 まさに今、民主主義の香港市民と中国よりの香港政府が衝突し、香港は中国の不条理に巻き込まれようとしている。

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