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2017.12.07
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レーウェンフック(1632~1723)は、自作の顕微鏡を用いて微細な世界を観察した人として知られています。レンズを用いて微細なものを観察した人は彼以前にもいたのですが、レーウェンフックの場合は、顕微鏡の拡大率の高さ、観察の精緻(せいち)さ、観察対象の広がりと量の豊かさなどで卓越していました。
 微生物学への扉を開いたレーウェンフックですから、偉大な学者として生涯を過ごしただろうと思われがちですが、彼は学者として生計を立てていたわけではありません。 ​超音波スケーラー
 今のオランダで、かご作り職人の子として生まれ、織物商や役人、測量士などの職を経ながら顕微鏡を作り、観察を行っていたと言われています。現在でも織物の質を見るためにルーペが用いられますので、レーウェンフックが織物商時代にルーペを介して見た世界が、微細な世界への入り口になったのかもしれません。
 顕微鏡と聞くと、複雑にレンズが組み込まれ、机の上にどっしりと構えたものを想像されると思います。私がレーウェンフックの作成した顕微鏡の写真を初めて見た時、正直言って拍子抜けしました。あまりにちっぽけで単純だったからです。レーウェンフックの顕微鏡はレンズが一つしかありません。直径も米粒ほどです。2枚の金属板の間にレンズが挟まれており、レンズの直前に標本を置いて観察するのです。 ​口腔内カメラ
 しかし、一見粗末に見えるつくりでも侮れない性能を持っていました。今私たちが光学顕微鏡で血液細胞などを観察するときによく使う倍率が200倍と400倍ですが、レーウェンフックの顕微鏡の倍率は250倍あたりか、よくできたものではもっと高い倍率での観察が可能だったとされています。
 今から400年も前に微小な世界を見た人々の驚きはどれほどだったでしょうか。
 レーウェンフックが自作の顕微鏡で人の精子を観察したのは1677年とされています。その約20年後、ある科学者が、精子の中に小人が座っている様子を描きました。精子の中にすでに人間のミニチュアがいて、それが成長すると人間になるという先入観で目が曇ったのでしょう。今では笑い話にしかなりませんが、冷静になって考えると、私たちも同様のことをやっているのではないかと時々不安になります。
 レーウェンフックは確かに卓越した技術と観察眼で微生物学の扉を開きました。しかし、細菌学や感染症学の飛躍的発展には、19世紀後半に活躍したフランスのパスツール(1822~95)や、ドイツのコッホ(1843~1910)を待たなくてはなりませんでした。


http://www.musublog.jp/blog/oeney/?entry_id=77332





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最終更新日  2017.12.07 16:55:05
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